モニカ
モニカはローマカトリックおよび東方正教会の聖人。ヒッポの司教アウグスティヌスの母。アウグスティヌス『告白』に、その生涯が略述されている。それによると、北アフリカのキリスト教の家庭に生まれ育ったが、異教徒の男性(のちに改宗)と結婚し、タガステで生活し、アウグスティヌスらを産んだ。のちアウグスティヌスがイタリアへ渡ったのを追ってイタリアへ移住し、ミラノ司教アンブロシウスの指導を受けた。アウグスティヌスが身分の低い妾をもったことを嫌い、二人を離し、身分の高い女性との結婚をもくろんだが、アウグスティヌスがキリスト教に改宗し僧侶となったことで、さらに喜びをました。夫の死後ほどなくイタリアにて没した。そのさまは『告白』第九巻に感動的に描かれている。モニカは東西教会の両方で、異教徒の夫をもったクリスチャン女性の守護聖人・模範として尊ばれている。ほかにやもめ・結婚している女性全般の守護聖人でもある。また『告白』によれば幼年期に酒をたしなむくせがあったのを下女にとがめられてやめたことから、カトリックではアルコール依存症患者の守護聖人とされている。