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ムーサ

ムーサとはギリシア神話で文芸(ムーシケー)をつかさどる女神である。複数形はムーサイ。日本では後者の英語読み・ミューズがよく使われる。 ヘシオドス『神統記』によれば大神ゼウスムネーモシュネー(記憶の意)の娘。九柱おり、パルナッソス山に住むとされる。ムーサイを主宰するのは学芸の神アポロンである。しばしば叙事詩の冒頭でムーサイに対する呼びかけ(インヴォケイション)が行われる。なおホメロス賛歌にはムーサに捧げる詩がある。

それぞれの名は • エウテルペー • カリオペー • クレオー • エラトー • メルポメネー • ポリュヒュムニア • テレプシコレー • ターリア • ウーラニア である。当初は特定の割り当てがあったようではなく、音楽・詩作・言語活動一般を司る知の女神たちであったようであるが、古典期を通じて各ムーサにつかさどる学芸の分野が定められ、現在広く知られる形が出来上がった。

ルネサンス期以降、ムーサイにちなんで、Gradus ad Parnassum 『パルナッソスへの階梯』という名の詩学・音楽教本が多く書かれた。ドビュッシー『子どもの領分』第一曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」は、これをもじった題名である。


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