リズム
時間軸の中に人間に知覚されるような2つの点を近接して置くと、2点間の時間に長さを感じるようになるが、その「長さ」をいくつか順次並べたものをリズムという。律動と訳される。
音楽におけるリズム
音楽においては、音の開始点が知覚されやすいので、時間軸における点を主として音の開始点で示す。音の開始点から次の音の開始点までの長さを、順次いくつか並べたものが、音楽におけるリズムである。
人の耳は音の開始には敏感だが、音の終了にはあまり注意を払わない傾向がある。これは、音が残響することによって音の終了がはっきりと作り得ないことや、人間の聴覚に残像効果がある(音が鳴りやんでもまだしばらく音が続いているように感じる)ことにもよるであろう。またこの傾向は、物を叩いたときの音のような、音が次第に弱くなっていくような音について顕著である。したがって、音の開始は時間軸の点を示すが、音の終了によって点を示すことは困難である。
それゆえ一般にはリズムを「音の長さを順次並べたもの」と定義することができる。ただし、この場合における「音の長さ」とは、実際の音の長さではなく、概念上の音の長さ、すなわち、次の音が出るまでの長さのことである。
このとき、音の開始点の時間間隔だけでなく、音の強さや音が実際に終了するまでの時間によって、リズム感が異なることがある。
等しい間隔で打たれる基本的なリズムを、拍節と言い、そのひとつひとつの時間単位を拍という。拍は、一般に、人間の歩行の一歩一歩に擬せられる。拍は実際に常に音によって示されなければならないわけでなく、しばしば概念化して、音によって示されなくても拍を感じることができることがある。
拍の周期の長短によって、音楽の速度を感じる。これをテンポという。
拍に重軽が生じ、原則としてそれが一定のパターンで周期的に繰り返されるとき、拍子という。
様々な民族の音楽の中でも、リズムを持たないものはおそらくほとんど存在しないと思われるが、リズムの現れ方は民族や音楽のタイプによって様々である。拍や拍子のない音楽は、世界各地に見られる。
西洋音楽や多くの民族音楽にあっては、リズムは拍子の上に作られる。この場合、拍を結合したり、拍を等分したり、等分した拍をさらに結合したりして、リズムを作成する。また、拍子のないリズムも存在する。これを自由リズムと呼ぶことがある。
モンゴル音楽におけるオルティン・ドーとボギン・ドーの区別は、拍子の有無を表すわかりやすい用語である。オルティン・ドー(長い歌の意)は拍子のない歌、ボギン・ドー(短い歌)は拍子に乗った歌である。
舞踊音楽等とリズム
舞踊音楽等においては、同じリズムの繰り返しがその舞踊や音楽を特徴づけることが多い。すなわち、メヌエットにはメヌエットの、ワルツにはワルツの、ボサノバにはボサノバのリズムがある。また、ジャズやジャズを起源とする音楽は、スウィング、エイトビート、シックスティーンビートといったリズムを持っている。
関連項目
音価 アーティキュレーション ダイナミクス アゴーギク
音楽以外のリズム
リズムとは本来音楽用語であるが、転じて様々な時間の動きを表すものを表す。周期は数秒、数分から数日、数年に至るものまで存在し、株価の変動など経済の動き、太陽活動など天体の動き、占いなど運勢の動きなどに用いられる。
;生体リズム
- (人間に限らず)生物が、本来持っていたり天体の動きによって決められたりして持つことになる固有の時間周期を言う。
- 人間が時間的に規則正しく生活することをいう。「生活リズムが崩れると体調を崩す」などと使われる。
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