パスタ
パスタ (Pasta) は、イタリア料理で使われる小麦を加工した食品全般を指し、スパゲッティなどの麺類やマカロニ、板状のラザーニャなどを含む。(イタリア語の"pasta"は粉物全般を表し、普通ケーキを表す)
パスタの主な原料は小麦粉で、他に水、塩、卵などが用いられる。デュラセム小麦(デュラム小麦)から作られたデュラムセモリナ粉(デュラム粉)を使ったものが最も良いとされる。
パスタは大きく分けると2種類に分類でき、スパゲッティに代表される麺状のロングパスタと、マカロニに代表される小型のショートパスタがある。他にも団子状や板状のものがある。 日本ではあまり多くの種類は知られていないが、イタリアには650種類ものパスタがあると言われており、毎年のように新しい種類が発表され続けている。日本で一般的なものは機械生産された乾燥パスタだが、乾燥していない生パスタもあり、家庭で手打ちすることも出来る。
パスタはマルコ・ポーロが1295年頃に中国から麺類を持ち帰り、スパゲッティを作ったことから始まるという話が一般に流布しているが、マルコ・ポーロ以前の資料にその存在が記されていることなど事実ではないことがわかっている。英語版Wikipediaによれば、ヨーロッパで最も古いパスタは、紀元前4世紀のエトルリア人の墓から出土したものである。
日本ではイタリア料理店に必ず備わっているメニューであり、喫茶店、学校給食や学生食堂、社員食堂などでも広く親しまれている。イタリア料理を代表するメニューと考えられ、特にスパゲッティは代表的なパスタとして知られる。本来のイタリア料理としてだけでなく、梅しそ、たらこ、納豆など、日本独自の味付けによるスパゲッティソースも数多く存在し、スパゲッティ屋と呼ばれるレストランまである。 肉料理や弁当などにパスタが付け合せとして添えられることも多い。
食料品店では、レトルト食品や瓶詰め、缶詰のパスタソースが売られており、簡便に食事を取れることから、米飯やパンに替わる主食としてパスタは広く普及している。
イタリアでは食事の際に第一皿としてスープなどの汁物の代わりに食す。同時にパンを食べるためパスタだけの食事と言うことは基本的にない。また、地方によってはそば粉を使用したピッツォッキエーリと呼ばれるパスタも存在する。
アメリカでは「マカロニチーズ」(マカロニをチーズソースであえたもの)が非常に広く食べられており、食堂やスーパーの惣菜コーナーで提供されている他、様々なインスタント食品として売られている。
フェルディナンド2世治世下のナポリでの話。当時はスパゲッティは民衆が食べるもので、手で頭上にかざして下から食べるものであった。しかし宮廷で賓客が上品にスパゲッティを食べることになり、口に運ぶものでなく取り分けるためにあったフォークを使うことになった。このとき先が長く三本だったフォークをもとにして、口に入れても安全でスパゲッティがうまくからむ様に先を短く四本にしたフォークが発明されたといわれている。
パスタの種類
ロングパスタ スパゲッティ - 細長い。日本では一般的なパスタ。太さの種類がある。 フェットゥッチーネ - きしめんのような平たい麺。タリアテッレとも。 リングイネ - スパゲティよりやや太く、断面は楕円形。 ショートパスタ マカロニ ニョッキ - ジャガイモから作られるパスタ。 ペンネ - ペン先のように斜めに切られた筒状のパスタ。 ファルファッレ - イタリア語で「蝶」の意味。蝶の形をしたパスタ。 コンキリエ - イタリア語で「貝」の意味。貝殻のように小さく巻いたパスタ。 エリーケ - らせん状のショートパスタ。 その他 ラザニア - 板状のパスタ。 ラヴィオリ - 詰め物入りのパスタ。
料理法・ソース
パスタソースとパスタの組合せで食べる。ほとんどのパスタとパスタソースは組合せて食べることが出来るが、ソースによっては特にお勧めのパスタがある場合がある。また、白米や玄米とパスタソースとの組合せで食べる場合もある。 アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ - ニンニク、オリーブオイル、唐辛子を使った最も基本的な料理法。 アラビアータ - ニンニク、オリーブ、唐辛子に、トマトソースを混ぜたもの。 プッタネスカ - オリーブとアンチョビのパスタ。 ペスカトーレ - 漁師風。トマトソースの魚介類のパスタ。 カルボナーラ - クリーム、卵、コショウ、を用いたソース。 ヴォンゴレ - アサリの入ったもの。白ワインベースのヴォンゴレ・ビアンコが一般的だが、トマトソースをベースにしたヴォンゴレ・ロッソもある。 ボスカイオラ - 猟師風。キノコなど山の幸のパスタ。 ボロネーゼ - いわゆるミートソースのパスタ。 マリナーラ - 白ワインベースの魚介類のパスタ。 アルフレード - クリームソースのパスタ。 ジェノヴェーゼ - 生のバジリコと松の実のソース(ジェノヴァソース)を使ったパスタ。
また、日本では明太子、納豆、梅、たらこなどを使った和風のソースも数多くある。
パスタ料理の基本
パスタ料理の基本は、まずパスタのゆで方である。 まず、パスタを10~12分程度ゆで(パスタによりゆで時間は変わる)、少し歯に当たる、芯がかすかに残っている「アルデンテ」の状態にゆでる。 ゆでている間に前もって、ソースを用意しておく。パスタは出来上がってすぐに食べるのが最もおいしいので、あらかじめゆで立てをすぐに食べられる準備をしておく。 ゆでるときには、湯はあらかじめ沸騰させておき、塩をいれる。パスタ100グラムに対して、水1リットル、塩は10~20グラムが適量。塩は湯を沸かす前に入れていても良いが、パスタに塩味をつけておくのと同時にパスタ自体を引き締める役割があるので、パスタより先にいれる。この塩味はパスタをソースなしで食べることができるほどなので、ソースの塩加減を少なくしないと合わせた時に塩辛くなる。 このときのゆで汁は、意外なうまみがあり、主にスープ系パスタなどのときの割り汁になるので、なるべく捨てないでおく。 パスタは、ゆで上がってお湯から取り出した後も、余熱によってゆで加減が進行するので、パスタの包装紙に記載されている時間より、1~2分少なめにゆでるように留意する。(ゆでた後、ソース等をからめて加熱を要する場合は調理終了を合計時間とする) パスタを天井面にぶつけて天井面に貼り付けば茹で上がりと判断する方法があり、客は調理場の天井を見て、店の美味い・不味いの目安にするという話もあるが衛生面から実際に行われている店は無いと思われる。実際には鍋から一本取り出して噛んでみるのが最良の方法である。
ソース類の作り方
パスタに使用されるソースは、それほど難しいものではなく、分量さえあっていれば適当に作ってもそれなりにおいしい。ソースの種類として・・・ トマトソース ミートソース オイルソース クリームソース バジルソース スープ系ソース 和風ソース などがあげられる。
関連項目
イタリア料理、料理
外部リンク
社団法人 日本パスタ協会
パスタ。Pasta.アラブ伝統音楽で声楽曲を指す言葉。アラブ音楽のジャンル名。どちらかと言うと、民謡的・民俗音楽的なものでなく、古典音楽的な声楽曲について言われる。ひろく声楽曲一般を指す場合もある。また、更にひろく、音楽作品一般を意味することもある。トルコ古典音楽で使われる言葉「ベステ(これもある種の声楽曲を指す)」とつながっている。