偏差値
偏差値(へんさち)とは、ある数値が母集団の中でどれくらいの位置にいるかを現したもの。各種試験の学力偏差値や知能指数の知能偏差値などがある。中心値は50であり、だいたい75から25まで分布しているが、それを超えることもある。偏差値の利用価値が高いのは、母集団の数値の分布が中心値から上下に離れるに従って山の裾野のように少なくなってくる分布形状の一種である正規分布に近い状態のときである。分布のピークが2箇所ある場合など、正規分布と大きく異なる場合には適切な指標となりえない場合がある。理想的な場合は、40から60の間に約70%、30から70の間に約95%が含まれることが知られている。平均値から大きく離れた場合は0から100の間に収まらないが、その確率は非常に低い。
入学試験の偏差値
学校の入学試験では、合格可能性を表すものとして偏差値が広く使われている。偏差値を判定するのは、学習塾や予備校が大規模に受験生に対して行なう模試などである。高校受験では、教師の桑田昭三が受験生にどれくらいの合格可能性があるかを判断するために偏差値を用い始めた。以後、かなり広く使われていたが、90年代になって文部大臣鳩山邦夫や文部官僚寺脇研の提案により、公立中学校での進路指導時に使うことが廃止され、ほぼ同時期に一斉業者テストも廃止された。廃止前は、実業系高校志望者を「君は偏差値が高いから」などと強制的に普通高校に変えたりするなど、偏差値輪切り指導が行なわれていたという問題があったが、逆に廃止後は志望校の合格可能性が分かりにくくなり、塾などに進学指導を頼ることになった。
中学入試でも偏差値は広く使われている。首都圏での代表的な模試業者は日能研、四谷大塚、首都圏模試センターである。なお首都圏模試センターは中小規模の学習塾が共同して設立したものである。注意すべきなのは、高校受験の偏差値は、中卒者の97%に及ぶ高校進学者の大部分が模試を受けた物であるのに対し、中学受験の模試を受けるのは小学生のごく一部であり、平均的な小学生よりも学力の高い受験生が主体であるため、同じ併設型中高一貫校・同じ生徒であっても、中学受験時の偏差値の方が高校受験時の偏差値よりも低くなりがちということである。例えばA学園中学校の入学偏差値が40だったとすると、併設のA学園高校の偏差値は52であるという風になる(上位校はこれほど変わらない)。
関連項目
標準偏差 業者テスト - 模試 - 学習塾 - 予備校 ゆとり教育 - 学習指導要領 中学入試 - 高校受験 - 大学受験 - 大学入試センター試験
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