イサク
イサク、イツハクはユダヤ教の宗祖でありユダヤ人の太祖であるアブラハムとサラの息子とされる。聖書の記述では以下のとおり;
神はアブラハムの信仰を試そうとしてある時、イサクを捧げよ(焼き尽くして神に供える) という。アブラハムはこれを実行しようとした。 イサクも直前になって自分が犠牲であることを悟ったが抗わなかった。 アブラハムはまさに息子を屠ろうとした時、神はおまえの信仰はよくわかったと言って制止した。 これにより神はアブラハムを祝福し、
- あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。(中略)地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。(創世記22:17~18)
イサクはリベカと結婚し、エサウとヤコブという双子をもうけた。
ヤコブは弟ながらエサウから家督を奪取し、兄の反撃を恐れて伯父のラバンの元に身を寄せる。
ラバンの娘ラケル(つまり従姉妹)を見初めたヤコブはラケルの姉レアとその姉妹の女奴隷ジルパとビルハの計4人の妻を持ち、つごう12人の男子と1人の娘を設ける。
これがイスラエル12支族の由来である。
その内の一人ヨセフは諸般の事情でエジプトに売られ立身出世して長官になった。飢饉を逃れてきたヤコブ一族を引き取り、ヘブライ人はエジプトに住むことになる。
それから400年後、ヘブライ人はファラオに使われる奴隷となっていた。
そして、モーセを指導者としたエジプト脱出が敢行された。
因みにイサクが生まれるまで出産をあきらめていたサラは、女奴隷のハガルをアブラハムにあてがいイシュマエルをもうけさせた。ところが、ハガルは増長し主人のサラを軽視するようになり、かつまた、サラの腹から生まれたイサクをイシュマエルがからかっている光景を目にし、主人のアブラハムにこの母子を追い出すよう迫る。アブラハムは神の「心配せず妻の言う通りにせよ(取意)」とのお告げを受けてこの母子を追い出す。
母子は放浪のあげく、泉を見つけて安堵する。この系列はイシュマエル人として旧約にも登場する(ヨセフをエジプトへ連行したのもイシュマエル人の隊商である)。
イスラム教(アラブ系)はこのイシュマエルを起源に持つと伝えている。メッカ巡礼は母子が泉を見つけるまでの苦難を追体験する儀式である。という説もある。
ヘブライズムを前面に押し出す作曲家の一人であるスティーブ・ライヒはこの物語の神学的問題をパレスチナ問題と絡ませて「ザ・ケイヴ」というビデオ・オペラにしている。