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サクラ (植物)

サクラ、学名: Prunus) は、バラ科サクラ属植物のうち、ウメモモアンズなどを除いた総称であり、一般には サクラ亜属 に属するものを指す。

サクラ類
Prunus sp.

分類
界:植物界
門:モクレン門
綱:モクレン綱
亜綱:バラ亜綱
目:バラ目
科:バラ科
属:サクラ属
主な種
• ヤマザクラ(山桜) • オオシマザクラ(大島桜) • ソメイヨシノ(染井吉野)
春に白色や淡紅色から濃紅色の花を咲かせ、とくにサクランボの果実を食用とする他、花や葉の塩漬けも食品などに利用される。日本人に古くから親しまれており、日本の国花として定められている。

園芸品種が多く、とくに江戸末期に開発されたソメイヨシノ(染井吉野)は、明治以降、全国各地に広まり、サクラの代名詞となった。自然種としてはヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなど10種ほどが認められている。

古代では、山に咲くヤマザクラ(山桜 P. jamasakura)や、八重咲きの桜が一般的であった。有名な吉野の桜も、ヤマザクラである。

「サクラ」の名称の由来は、「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされ、元来は花の密生する植物全体を指したと言われている。

日本の桜

エドヒガン

エドヒガン (江戸彼岸) は、春の彼岸頃に花を咲かせる。桜の中では最も長寿な品種の一つで、「石割桜」や「山高神代桜」など、国の天然記念物に指定されているものも少なくない。

エドヒガン系の品種の中には、枝垂れるものも知られており、「三春滝桜」はその一つである。また、「八重紅枝垂」(やえべにしだれ)は、色の濃い八重咲きである。

ヒカンザクラ

ヒカンザクラ (緋寒桜) は、カンヒザクラ(寒緋桜)とも呼ばれ、中国南部から台湾にかけて分布する桜である。日本でも主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのヒカンザクラを指す。また、沖縄でのサクラの開花予想及び開花宣言はこのヒカンザクラの開花に対して発表される。沖縄では1月から2月に開花し、また、関東より南でも植えられており、2月から3月にかけて花を咲かせる。

フユザクラ

フユザクラ (冬桜) は、11月から12月の終り頃まで花を咲かせることで知られる。群馬県鬼石町の桜山はフユザクラの名所として名高い。

サクラ と サクランボ

観賞用の桜にも、赤い実をつけるものもあるが、これは一般には食用とはされない。俗に「サクランボ」と呼ばれ、果実を食用とするものは、西洋系の品種であるセイヨウミザクラ(西洋実桜)で、これはしばしば「桜桃」(おうとう)とも呼ばれるが、「桜桃」とは、本来はセイヨウミザクラとは別種のシナミザクラを指す。

特徴

特にソメイヨシノで顕著であるが、葉が出そろう前に花が咲きそろう。この「何もないところに花が咲く」という状態に生命力の強さを感じたものと思われる。開花期間は特に花見に使われる「ソメイヨシノ」で短く、満開から一週間程度で花が散る。小学校などの校庭ではソメイヨシノに比べて開花期間が長い八重桜を混植することが多い。花が散って葉が混ざった状態から初夏過ぎまでを葉桜と呼ぶ。

春の象徴

を象徴する花として、日本人にはなじみがあり、日本で最も有名な花でもある。俳句の世界では単に「花」といえばサクラのことを指し、古くから春の季語として用いられてきた。

春の到来を知らせる桜前線の気象情報は、沖縄や北海道の大部分を除いてソメイヨシノの開花時期にあわせている。
東京都の開花時期は靖国神社境内の桜を用いて各種計算を経て決定されており、桜の場所は公開されていない。

用途

• 材木 - 小物入れや茶筒などの細工物(樺細工)や版木に利用される。 • 食用 - 花の塩漬けは、お茶または湯に入れて茶碗の中で花びらが開くことから祝い事に使われる。婚礼や見合いなどの席では「お茶を濁す」ことを嫌い、お茶を用いずに桜湯を用いることが多い。桜餅は、塩漬けの葉で包む。 • 観賞用 - 他の花のなる植物全般に対して桜のみ観桜と呼ぶ。 • 紋章 - 小中学校などの校章をはじめ、警察、自衛隊などの紋章に多く用いられている。 • 花見 - 春に日本では、桜の咲く木の下に人々が集まって、宴が開かれる。花見や宴会の場所として広く知れ渡っているところを桜の名所という。花見の習慣とともに、桜の名所も日本全国各地にある。

園芸品種

• ウコン (鬱金) - 淡黄緑色の花を咲かせる。 • ギョイコウ (御衣黄) - 黄緑色の花びらに緑の線の入る、特徴的な花を咲かせる。

八重桜

• カンザン (関山) - あるいは、セキヤマとも呼ばれる。 • フゲンゾウ (普賢象)

派生した語義・隠語

• サクラエビ、サクラマスなど体色の赤いものに使われる。 • 電報などの文面で、桜の花は「合格」の意味である。「サクラサク」は合格を、「サクラチル」は不合格の意味に使われた。 • うばざくら(姥桜、乳母桜)は、開花時に葉がないことから歯がないを暗喩した桜の通称。または桜には見頃があることから、年配でありながら艶めかしい女性を指す古語。春の季語。 • その他桜にちなんだ言葉については、サクラを参照。

関連

• (英語) • サクランボ

外部リンク

財団法人 日本さくらの会日本人と桜/西行・芭蕉と吉野石川県林業試験場(さくら 品種図鑑)




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