エフレム
エフレム(306年頃 - 373年)は古代のキリスト教の輔祭、修道士、聖歌作家。シリアで活動した。ローマ・カトリックと東方正教会では聖人。ネストリウス派の反駁などに活躍。多数のシリア語の祈祷文(聖歌)を著作した。シリアでは今もそのまま用いられている。また彼の祈祷文はギリシア語にも多数翻訳されている。
エフレムの作った祈祷文のなかでは、東方正教会で大斎期間中、土曜と日曜(主日)を除き各祈祷ごとに用いる「エフレムの祝文」が最も知られている。
エフレムの祝文
主、我が生命(いのち)の主宰よ、怠惰(おこたり)と煩悶(もだえ)としのぎとむだごとの心を我に与ふるなかれ。
貞淑(みさお)と謙遜(へりくだり)と忍耐(こらえ)と愛の心を我爾の僕*(ぼく)に与えたまえ。
嗚呼、主、王よ、我にわが罪を見、我が兄弟(けいてい)を議せざるを賜え、 蓋(けだし)爾は世々にあがめほめらる。
神よ我罪人を浄め給え(6度、古くは12度繰り返す。このあと「あがめほめらる」までの全文を再び祈祷する。)
注記:「僕」は女性の場合は婢(ひ)、また集団で祈祷する場合は時に「僕婢(ぼくひ)」とする。