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フィルム

フィルム(film)には、次の3つの意味がある。 • (広義)薄い膜状のもの全般。農業用、産業用なども含む。 • (狭義1)写真や映画を撮影するための薄い膜状のメディア。(後述) • (狭義2)映画を指す。→映画を参照。(英語版のはこの意味で使っている)
フィルムとは狭義には映像記録用メディアの一つで、透明な薄い膜状のベースに感光剤を塗布したもの。

写真や映画のカメラなどで撮影した後、現像、定着処理を経て視認可能な像を現出せしめる。

現在主流のものは、35mmフィルムである。

分類

機能によるもの

• モノクロ
現在では特殊用途用。
• カラー • ポジ - プロやハイアマチュア用 • ネガ - 一般に広く利用されている • 赤外線
夜間の動物の撮影などの特殊用途用。
• エックス線
主に医療用、産業用に利用。
• ポラロイド
撮影後数分で写真が完成する。

形態によるもの

• シートフィルム
ビューカメラ用。
• ロールフィルム
一般に広く使われる。

サイズによるもの

も参照。

110

() 片パーフォレーションの 16mm 幅フィルム、13mm×17mm のフォーマットのカートリッジフィルム。ワンテン、ポケットフィルム、ポケットインスタマチックなどとも言われる。1971年にコダックが発売し、やがて主要なカメラメーカーも110対応カメラを製品化した。35mmカメラと比較して小型であることやカートリッジ式によるカメラへの装着のしやすさから「ポケットカメラ」と呼ばれ、主に気軽な携帯用、スナップ用として普及したが、1980年代後半頃に入ると35mmカメラのコンパクト化やフィルムサイズに由来する画質の低さにより、現在では110カメラはほとんど見なくなっている。フィルム自体は現在でも大型カメラ店から一応入手は可能。現像や焼付けは現在は大手のラボでないと不可能か。

120

() フィルム幅 60mm でパーフォレーション無し。ブローニー判と呼ばれる。裏紙が付いていてそこに各フォーマットで使用時のコマ数表示があり、赤窓式のカメラではコマ送りをそれで確認する。ハイアマチュアやプロ用として現役であるが、現像や焼付けは大手のラボでないと不可能か。

220

フォーマットとしては 120 と同様。但しこちらには裏紙が無くコマ数が2倍。裏紙が無いため、赤窓式のカメラでは使用できない。

620

フィルムとしては 120 と同等。但し、スプールの軸はこちらの方が細い。既に生産中止。このフォーマットのカメラを使っている人は、120フィルムを巻きなおして使用しているものと思われる。

126

() 1963年頃にコダックの作ったカートリッジタイプのフィルム。インスタマチックと呼ばれる。フォーマットは 24mm×24mm の正方形で、カートリッジは 110 より一回り大きいが良く似た形状。日本ではほとんど発売されなかった。現在は生産されていない。

127

() ベスト判。4×4 のカメラ等で使用される。まれに旧ソ連系のフィルムが出るといわれている。

135

() 一般に35mmフィルムやライカ判と呼ばれるもの。2003年2月現在、世界的に最も広く使われているフィルム。規格上は135。35mm というのはフィルムの横幅サイズで、画像が記録されるのは通常 24mm×36mm の大きさである。元々は映画撮影用のフィルムであり、これを流用して普及させたのがライカである。ライカ以前にも35mmフィルムを使ったカメラは存在したが、普及には至らなかった。

IX240

() APSカメラ用のフィルム。1996年に登場。小型のカートリッジに収められている。フイルム幅は24mm、撮影面積は、16.7×30.2mm。撮影途中でのフィルムの着脱が可能で、カメラ側で撮影時に様々な情報をフイルムに記録(磁気記録)することができ、現像、プリント時にこの情報を参照できる。が、同時期に登場したデジタルカメラに押されて売れ行きが伸びず、将来性が不安視されている。

Minox(ミノックス)

() 戦前のヒトラー時代のドイツで盗撮用に開発された超小型カメラ用のフィルム。フイルム幅は9.5mm、撮影面積は8×11mm、36または50枚撮り。現在でも一応入手は可能といわれている。

ミゼット判

戦前から1950年代にかけて販売されていた日本オリジナルの超小型カメラ(豆カメラと呼ばれた)用のフィルム。裏紙付き。幅16mm、撮影面積は10×14mm、14×14mm。入手は不可能。暗室で120フィルムを切断して巻き取ったりして自作しているらしい。

ディスクフィルム

() 1982年にコダックが発売。直径6.5cmの円盤状フィルムの周辺に放射状に15コマが撮影できる部分が付いており、フロッピーディスクのような薄型のケースに収められていた。撮影面積は8.2×10.6mmと「110」よりもさらに小さく、画質が悪いためか短命に終わり、1998年にはフィルムの生産も中止された。

撮影フォーマット

6×6

120 や 220、620 等のフォーマットの総称。通称「ロクロク」。正方形になる事からスクウェアフォーマットと呼ばれる事もある。本来はトリミングして使用するものだが、その特異な形状に深い愛情を注ぐ人たちもいる。

6×7、6×4.5

120 や 220のフォーマットの一つ。ペンタックスの中判一眼レフで使用。

4x5

通称しのごでフォーマットのひとつ。大判カメラ用のサイズで4インチ5インチのサイズなので4x5といわれる。最近はクイックロード式フィルムフォルダが主流でメリットは揺らしてもフィルムがずれない事がメリットである。

ハーフ判

35mm (135)のハーフフレームを使用したフォーマット。巻き取り方向を上下に見て横長に撮影する。35mm映画と同じフォーマットなので、シネサイズとも呼ばれる。撮影面積は18×24mm。フィルム表示枚数の2倍の撮影(36枚撮りなら72枚の撮影)が可能。過去にオリンパスの「ペン」や京セラの「SAMURAI」などがあった。

メーカー

※世界的には下記5社がメジャーだが、他にも中小メーカーがある。 • 富士写真フイルム - 日本のトップメーカー、世界第2位 • コニカ(現在はコニカミノルタホールディングス傘下の2社で製造) • コダックアメリカ合衆国) - 世界のトップメーカー • アグファゲバルト(ドイツ) - ヨーロッパのトップメーカー、世界第3位 • イルフォード(イギリス) - イギリスのメーカー、モノクロでは著名



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