フィンランド
フィンランドは、正式名称フィンランド共和国、自称スオミ共和国で、北欧の国。首都はヘルシンキ。北緯60~70度の間に位置し、国土の4分の1が北極圏内にある。西にスウェーデン(Ruotsi)、北にノルウェー(Norja)、東にロシア(Venäjä)と国境を接し、南にはフィンランド湾を挟んでエストニア(Viro)がある。スウェーデンとの間にバルト海(Itämeri)、エストニアとの間にフィンランド湾(Suomenlahti)がある。北はノルウェーとロシアに阻まれて北極海には面していない。またバルト海の北方の湾を特にボスニア湾(Pohjanlahti)と呼ぶ。
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| 国の標語 : なし | |||||
| 公用語 | フィンランド語 スウェーデン語 | ||||
| 首都 | ヘルシンキ | ||||
| 首都の座標 | 北緯/南緯 n度n分 東経/西経 n度n分 | ||||
| 大統領 | タルヤ・ハロネン | ||||
| 首相 | マッティ・ヴァンハネン | ||||
| 面積 - 総計 - 水面積率 | 世界第63位 337,030;km² 9.4% | ||||
| 人口 - 総計(2004年) - 人口密度 | 世界第110位 5,214,512人 15人/km² | ||||
| GDP (PPP) - 合計(2003年) - 1人当たり | 世界第47位 1,417億ドル 27,300ドル | ||||
| 独立 - 日付 | ロシアから 1917年12月6日 | ||||
| 通貨 | ユーロ (€)註 (フィンランドのユーロ硬貨) | ||||
| 時間帯 | UTC +2 | ||||
| 国歌 | 我が祖国 | ||||
| ccTLD | .FI | ||||
| 国際電話番号 | 358 | ||||
| 注 : 以前はマルッカを使用していたが、1999年に銀行に限って、2002年に総てユーロに切り替えられた。 | |||||
国名
正式名称はフィンランド語では、Suomen Tasavalta。通称、Suomi。スウェーデン語では、Republiken Finland。通称、Finland。
公式の英語表記は、Republic of Finland。通称、Finland。
日本語の表記は、フィンランド共和国。通称、フィンランド。
歴史
1世紀頃:フィンランド人の定住 1809年:スウェーデン、フィンランドをロシアへ割譲 1917年12月6日:ロシアより独立、フィンランド共和国成立。 1917~1918年:赤軍と白軍に分裂しての内戦。 1939年~1940年及び1941年~1944年:対ソ戦争(前者を冬戦争、後者を継続戦争とも呼ぶ) 1948年:フィンランド・ソ連友好協力相互援助条約締結 1975年:欧州安全保障協力会議(CSCE)開催 1986年:EFTA正式加盟 1995年:欧州連合加盟
歴史というより国民の起源ではあるが、フィンランドは民族的にはバルト・ゲルマンなどを中心としたインド・ヨーロッパ系の遺伝子を持つが、言語的にはロシア中部のウラル山脈付近にその端を発するフィン・ウゴル系(ハンガリー語も同様で、この2つの言語は、起源が同じというのが通説とされる)のフィンランド語を母語とする国民約95%、スウェーデン語話者約5%、そして少数のサーメ語話者がいる。
歴史的に、フィンランドは、ロシアとスウェーデンの領土の取り合い合戦に巻き込まれ続けた。 特に、ロシアには、20世紀中に国土を蹂躙された事もあり、強い警戒感を持っているという(徴兵制は、この顕れでもある)。
日本とは1919年5月、日本はフィンランドを国家承認(事実上の承認)した。日本とはソビエトを挟んだ隣国であるため、ソビエトに関する情報のやり取りに関して深い関係があった。1944年に一時断交したが、1952年に領事・通商関係を回復。1957年に対日平和条約の発効をもって外交関係が再開された。
尚、フィンランド人曰く、「わが国は、日本に最も近いヨーロッパ」という。実際問題、地球は球体なので、正距接円筒図法の地図で表示されるよりも遥かに近い国家である。
政治
共和制。一院制で200議席。
世界でも有数の強力な福祉最重視国家。歴史的にも、社会民主主義の影響を受け易い地理的条件にもあった。 手厚い福祉政策と健全な経済発展とを実現する、謂わば、社会主義の理想を実現した国家形態と云える。 世界的には、税負担が非常に重い事でも有名。但し、所得による累進課税制度が交通違反の罰金にまで適用される為、負担は全国民に平等と云える。
また、税が重いが故にその用途に対する国民の注目度が非常に高い。これに関連し、報道は、世界有数の自由度を誇る。総じて、政治不正が起こりにくい体制となっている。
但し、手厚い福祉政策の弊害として、高い失業率が問題となっている。これは、労働せずとも保障によって生活が営めてしまう為とされる(福祉重視国家は、大抵、同じ問題を抱えている)。
近年、女性の大統領が選出された。これに代表されるように、フィンランドは男女平等の先進国である。 尤も、これは、手厚い福祉政策が要因とされる。つまり、福祉によって女性に生活的余裕が生まれ、それが社会進出の原因となり、その進出が更に男女平等に好影響を与えるという構造である。
地方行政区分
地理
フィンランド語では自国のことをスオミ(Suomi)という。これは元来は現在のトゥルク周辺の南西フィンランド地方に定住していたスオミ族の住む土地を表していた。これが転じてフィンランド全体をさす言葉となった。一般的に言われるsuo(湖沼)という語源は誤りである。ただ湖の数は多く、その数は数万から数十万とも言われ(約10%)、国土に占める森林面積の割合もヨーロッパで最も大きい(約69%)。また島の数も非常に多く、南西部沿岸のトゥルクからオーランド諸島にかけてはヨーロッパの中でも有数の群島地帯である。
国土面積は33.8万km2でやや日本より小さく、ヨーロッパでは6番目に大きい。
フィンランドは高緯度に位置するが、西太平洋から北極海を流れる暖流、メキシコ湾流の影響で比較的温暖である。ヘルシンキの年平均気温は5.4度だが、夏場には日中30度を越える日も珍しくない。南フィンランドの夏は日本の夏とさほど変わらないと言って問題ない。
北極圏ではサーミ人が暮らしている。
経済
かつては、豊富な森林資源を背景とするパルプ製材がメインだったが、最近では、携帯電話で世界最大のシェアを有するノキア社を中心としたハイテク産業が台頭している。
世界経済フォーラム(WEF)によると、国際的経済競争力は、常に、上位10位以内に位置する。近年では、連続して首位であった。その特異な経済制度は、日本国内でも俄かに注目されつつある。
消費税は22%であるが、北欧諸国の中では最も低水準。
尚、宮城県仙台市と提携をして経済や保障制度について協力姿勢を敷いている。
国民
公用語は、フィンランド語とスウェーデン語。また、国民の大半は、自由に英語を話す。大部分の住民は、フィンランド語を話す。南西フィンランドはスウェーデン語系の住民の占める割合が多く、特にオーランド諸島は元々スウェーデン領だったこともあり、現在でも住民の9割以上がスウェーデン語の話者である。
宗教については、福音ルーテル派が大部分を占める。故に、国民性としては、基本的に勤勉で真面目。
知名人
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(軍人・政治家) エリアス・リョンロート(「カレワラ」の採録者) ジャン・シベリウス(作曲家) エルッキ・メラルティン(作曲家) パーヴォ・ヌルミ(スポーツ選手) ウルホ・ケッコーネン(政治家) トーベ・ヤンソン(作家、「ムーミン」シリーズの作者) リーナス・トーバルズ(Linux オペレーティングシステムの作者) ツルネン・マルテイ(日本国参議院議員。現在の氏名は弦念丸呈) ケケ・ロズベルグ(F1ワールドチャンピオン) J・J・レート(F1ドライバー) ミカ・ハッキネン(F1ワールドチャンピオン) ミカ・サロ(F1ドライバー) キミ・ライッコネン(F1ドライバー) トミ・マキネン(WRCワールドチャンピオン) ユハ・カンクネン(WRCワールドチャンピオン) アリ・ヴァタネン(欧州議会議員・WRCワールドチャンピオン) マーカス・グロンホルム(WRCワールドチャンピオン) ティモ・サロネン(WRCワールドチャンピオン) ハンヌ・ミッコラ(WRCワールドチャンピオン) ヘンリ・トイヴォネン(WRCドライバー) ハリ・ロヴァンペッラ(WRCドライバー) アキ・カウリスマキ(映画監督) ミカ・カウリスマキ(映画監督) マッティ・ペロンパー(俳優) サカリ・クオスマネン(俳優)
文化
ワルプルギスの前夜祭
トーベ・ヤンソン(Tove Jansson)著『ムーミン』はあまりにも有名。この作品には、フィンランド人の素朴なアニミズムが投影されているとされる。但し、ムーミン・トロールはスウェーデン語。フィンランド語では「ムーミペイッコ(Muumipeikko)」(ムーミン妖精という意味)という。
近代のロマン主義(自然回帰運動)の影響で、『カレワラ(Kalevala)』という民族叙事詩が編纂された。多くの民謡はこれに由来している。北欧神話とは殆ど共通点が無い点がフィンランドの独自性を物語っている。
教育制度に特色があり、世界的に評価が高い。特に理数教育に力を入れており、国民の多くが科学産業に従事している。無論、近年のハイテク産業における興隆はこれが基盤となっている。 22%の消費税をはじめとした税率はかなり高いが、その代わり公立であれば義務教育から大学までの学費負担が一切ない。また医療費、介護費なども一切が政府負担となっている。
以下に、フィンランドにおける学術的分野の特徴的な分野を挙げる。
キシリトール(白樺由来の甘味成分)で知られるように、歯科医療研究の最先端。 Linuxで知られるリナス・トーバルス(Linus Torvalds)を代表に、IT分野の発展が目覚ましい。 極めて強力な先進的福祉国家である為、福祉機器に関する技術は、世界最高水準を誇る。
| 日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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軍事
2003年度予算は19.5億ユーロ。
18歳以上の男子で兵役期間は8ヵ月間~11ヵ月(予備役の上限年齢は60歳)。女子は志願制。
兵力は陸:27,300人、海:2,500人、空:3,000人、その他約49万人の予備役。
関連項目
フィンランド関連記事の一覧 カレワラ - 民族叙事詩
外部リンク
フィンランド政府観光局 在日フィンランド大使館 日本外務省 フィンランドの情報
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