This article at Wikipedia

エントロピー

エントロピーとは、本来熱力学気体の属性の一つだったが、研究が進むにつれ気体から得られる情報に関係があることが指摘され、情報理論に応用されるようになった。一般に「乱雑さ」を表すと解釈されている。

熱力学におけるエントロピー

マクロへの熱の移動を表す示量性状態量

ある系に熱量が与えられて、その絶対温度がTになったとき、この系のエントロピーの増加量dSは

で表される。

これは熱力学第2法則の数学的表現であり、等号は可逆変化において成立する。

また、外部からの仕事を伴わない気体の混合、あるいは拡散のみによっても エントロピーが増大することから、エントロピーはの乱雑さを表す状態量と呼ばれることも多い。

似た用語のエンタルピーとは別な物なので注意。

統計力学におけるエントロピー

系の取りうる状態数をΩとして、ボルツマン定数をkBとした時、エントロピーSは

で表される。

情報理論におけるエントロピー

ある確率分布 をもつ確率変数 が与えられたとき、

この量 H確率変数 X のエントロピー という。

エントロピーは平均情報量とも呼ばれ、情報源を観測した時に得られる情報量の平均を意味する。この場合、一般的に対数の底は2を取り、その単位はビットである。

情報理論におけるエントロピーはシャノンによって考案された。

コイン投げの例

あるコインを投げた時に表が出る確率を 、 裏が出る確率を とする。 このコインを投げた時に得られる平均情報量(エントロピー)は、

である。

図を見ると分かるように、 もしくは では はゼロである。つまり、コインを投げる前から表もしくは裏が出ることが確実に分かっているため、得られる平均情報量がゼロとなる。 が最大になるのは のときであり、一般に全てが同確率になるとき(もっともランダムな状態)にエントロピーが最大になる。

ブラックホールにおけるエントロピー

ブラックホールのエントロピーは表面積に比例する。 S=1/4A

用語の歴史

エントロピーの用語は1865年ルドルフ・クラウジウスがギリシャ語の「変換」を意味する言葉を語源に用いたのにはじまる。その後ボルツマンやギブスによって統計力学的な取り扱いがはじまった。1948年クロード・シャノンの『通信の数学的理論』によって、情報の分野へ、エントロピーの概念の転用が始まった。
(参考、H・J・モロウィッツ『ピザの熱力学』)

関連項目

• 情報理論におけるエントロピー • コルモゴロフ複雑性 • シャノンの定理




This article is from Wikipedia, the Free Encyclopedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.


社会 • 社会政治経済産業交通教育歴史福祉医療環境環境問題市民活動平和軍事 • 芸術と文化 • 芸術文化言語宗教遊び趣味伝統芸能文学音楽美術演劇映画アニメ漫画建築スポーツゲームギャンブル食文化ファッションマスメディア出版新聞放送テレビラジオ • 世界 • 世界アジアアフリカオセアニア北アメリカ南アメリカヨーロッパ • 日本 • 日本北海道東北関東中部近畿中国四国九州沖縄 • 学問 • 学問文学哲学倫理学心理学社会学法学経済学数学物理学化学生物学地球科学医学工学 • 自然 • 自然宇宙元素気象災害海洋生物植物動物鉱物 • 技術 • 技術コンピュータネットワークエレクトロニクスバイオテクノロジー • 資料 • 索引年表365日地図世界各国関係記事人名一覧一覧の一覧