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オーケストラ

オーケストラ(管弦楽団)とは管弦楽曲、すなわち複数の弦楽器管楽器および打楽器からなる編成による音楽を演奏するために組織された団体である。

概論

オーケストラは通常、指揮者により統制されて演奏する。

大規模なものを交響楽団(Symphony Orchestra)、小規模で弦楽器中心のものを室内管弦楽団(Chamber Orchestra)、ダンス音楽や行進曲などを演奏するさらに小規模な編成のものはバンドなどと呼ばれる。ただし「交響楽団」の呼称は歴史的なもので、現代では各オーケストラの固有名詞の一部と解するほうが自然である(例:ベルリン交響楽団がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団より大きいわけではない)。

ロマン派音楽の頃に多かったオーケストラ編成が、標準的な編成とされている。古典的な作品の演奏ではこれよりも若干小規模で、近代的なものには、より大規模なものも存在する。これらの編成は、主要な管楽器の員数によって二管編成、三管編成、四管編成など呼ぶ。下記の編成の例は二管編成である。団体としてのオーケストラの構成員の数は様々なので、団体と作品によっては通常の団員に加えて臨時参加の奏者を加えて演奏することもある。

オーケストラの組織

多くの管弦楽団は常設かつ専門の団体であるが、場合によりオペラ劇場所属のオーケストラが演奏会を行うことや、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるオーケストラも存在する。 前者の例としては、ヴィーン国立歌劇場の管弦楽団員の中から組織されるヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、後者の例としてはバイロイト祝祭管弦楽団がそれぞれ最も有名なものである。

また、放送局が専用のオーケストラを持つ例は欧州を中心に多く、ドイツの各州(バイエルン、ベルリン、北ドイツなど)の放送協会のオーケストラ、英国BBC日本NHKの交響楽団などがある。これらの中には財政的基盤が安定しているため、実験的な現代音楽の公演に熱心な団体も多い。 反面、独立の団体としてのオーケストラは、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料だけで存立することはごく一部を除き難しく、国や自治体の助成金や企業・個人の寄付によりようやく成り立つ例も少なくない。従ってスポンサーの引き上げはオーケストラの存続に関わる。古くはEMIの支援を失ったフィルハーモニア管弦楽団の例、日本でも1972年の日本フィルハーモニー解散・分裂などの事例が発生した。

編成の例

第1ヴァイオリンからコントラバスまでの弦楽五部は、各部の人数が演奏者に任されているが、管楽器は原則として楽譜に書かれた各パートを一人ずつが受け持つ。ただし実際の演奏会では、「アシスタント」と呼ばれる補助の奏者がつくこともある。

木管楽器

ピッコロ 1 • フルート 2 • オーボエ 2 • クラリネット 2 • ファゴット 2

金管楽器

ホルン 4 • トランペット 2 • トロンボーン 3 (うち、バストロンボーン1 + トロンボーン2) • チューバ 1

弦楽器

• 第1ヴァイオリン • 第2ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバス

打楽器

ティンパニシンバル

このほかにロマン派近代音楽の大規模作品で合奏に加わる楽器としては次のようなものがある。 • 木管楽器 • アルトフルートイングリッシュホルン • バスクラリネット • ソプラニーノクラリネット(のうち、E♭管のもの=Esクラリネットが普通使われる。まれにD管) • コントラファゴットサクソフォン属 • 金管楽器 • コルネットワグナーチューバ • 打楽器 • 大太鼓 • 小太鼓 • トライアングル • 銅鑼(タムタム) • 鐘(チャイム) • 鈴 • タンバリン • チェレスタ • 鉄琴 • 木琴 • マリンバ • 鍵盤楽器 • ピアノチェンバロパイプオルガンハープ

さらにオーケストラと合唱が共演する例もある。また、曲によっては作曲家が非常に特殊な楽器を指定する場合がある(ヴェルディのオペラ「アイーダ」のアイーダ・トランペットマーラーの交響曲第6番のカウベルメシアンの「トゥランガリラ交響曲」のオンド・マルトノなど)。

編成の規模

楽譜に示されたオーケストラの編成の規模を示すのに、二管編成、三管編成、四管編成という言葉が使われる。いずれも木管楽器の各セクションのそれぞれの人数によっておおよその規模を示す。

二管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名(ピッコロが加わる、などの多少の増減はあり得る)で、ホルンやトランペットも2名程度、ティンパニ、弦楽五部(第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)である。この編成に見合う弦楽五部の人数は5-4-3-2-2プルト(Pult:譜面台のことで、2人でひとつの譜面台を見ることから1プルトは2名に相当する。)程度であり、オーケストラ総勢で50名ほどになる。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの初期の作品は、このくらいの規模である。

三管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名にそれぞれの派生楽器であるピッコロ、イングリッシュホルン、バスクラリネット、コントラファゴットが加わって、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが3名となる。ホルンは4名程度、トランペットとトロンボーンが3名、チューバが加わる。ティンパニの他に若干の打楽器が加わる。この編成に見合う弦楽五部の人数は7-6-5-4-4プルト程度であり、総勢75名ほどである。ベートーヴェンの後期の作品からロマン派の多くの作品はこの程度の規模である。

四管編成では、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが4名となる。ホルンも4〜8人、トランペットとトロンボーンが3〜4人、チューバ1人。打楽器も5名程度。弦楽五部も8-7-6-5-4プルト程度となる。総勢100名にものぼる。リヒャルト・ワーグナーアントン・ブルックナーグスタフ・マーラーイーゴリ・ストラヴィンスキーの作品には、この規模の作品が多い。

楽器の配置

外部リンク: stage formation of orchestra (オーケストラの楽器の並べ方)

オーケストラの歴史

指揮者

一般に指揮者はオーケストラの一員ではない。このことから、演奏会ごとに違う指揮者が指揮をするということが特にプロのオーケストラにあっては普通に行われる。同時に多くのオーケストラは「常任指揮者」(他に「首席指揮者」、「音楽監督」など)と呼ばれる特定の指揮者と、長期にわたって演奏を行う。このため、任期中は指揮者の得意なレパートリーや演奏の様式によってオーケストラの個性が特徴付けられることが多く、しばしば指揮者の名前を冠して「~時代」などとして言及される。 このような関係として特に有名なものの一例は次のようなものである。 • フルトヴェングラーベルリン・フィルハーモニー管弦楽団カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団 • クーベリックバイエルン放送交響楽団ムラヴィンスキーレニングラード・フィルハーモニー交響楽団バーンスタインニューヨーク・フィルハーモニックストコフスキー、その後任のオーマンディとフィラディルフィア管弦楽団 • ショルティとシカゴ交響楽団 • 小沢征爾とボストン交響楽団 • セルとクリーヴランド管弦楽団 • 朝比奈隆大阪フィルハーモニー交響楽団 (*団体名は在任当時)

常任指揮者以外の指揮者を客演指揮者と呼ぶ。多くのオーケストラでは、常任指揮者以外に多数の客演指揮者を加え、不足するレパートリーを補ったり、新しい共演により芸術的な向上を図ったりする。もっとも、常任指揮者によっては、自分のライヴァルには絶対振らせないという強権を発動することもかつてはあった。

著名なオーケストラ

オーケストラの一覧クラシック音楽の指揮者一覧

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楽器の一覧指揮 • スコア(総譜



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