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ダイオキシン

ダイオキシンは、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシンおよびポリ塩化ジベンゾフランの総称で、塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、意図しない副生成物として発生する物質である。

ダイオキシン類として規制されている物質

• ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン類(PCDD) : 75種類の異性体 • ポリ塩化ジベンゾフラン類(PCDF) : 135種類の異性体 • コプラナPCB類

大気中に放出され、あるいは灰の中に残留するものが問題視されている。このようにして発生したダイオキシンは土壌、水質、大気汚染を引き起こす。

ダイオキシンの生物への影響

生物の体内への吸収経路 • 経口 : 脂に溶けやすいことから、それが食料として生物に摂取され、入り込むと代謝や排出がされにくいことから、食物連鎖の上位生物の体内でより濃縮される。 • 経気道 : 気体や微細な粉塵となったものを呼吸によって吸い込む。 • 経皮 : 皮膚に付着した粉塵や気体などを皮膚表面から吸収する。

ベトナム戦争時の枯葉剤に含まれ、強い催奇性で注目されることとなった。 高濃度の暴露の動物実験では、強い急性毒性の他、発がん性・肝毒性・免疫毒性・生殖機能の異常などが引き起こされた。また、環境中に低濃度に存在する場合、自然には分解されにくく、生物濃縮により脂肪に蓄積され代謝などによる排出がされにくいことから監視が必要と考えられている。低濃度での慢性毒性については、2004年現在研究中である。

ダイオキシン類の生成の防止・分解と環境への放出防止

ダイオキシンの物性 • 水に溶けにくい。 • 油脂類に溶ける。 • 自然には分解しにくい。 • 800℃以上の高温での完全燃焼により分解可能であるが、300℃程度の温度で「デノボ合成」により再合成される。

焼却炉や電気炉などの対策

800℃以上の高温での保持時間を長くし完全燃焼させ、300℃程度の温度の滞留時間を短くするため急速冷却し、活性炭により生成された微量のダイオキシン類を吸着しバグフィルターでろ過してから再加熱し大気中に放出している。また、灰や活性炭などは固化処理などを行いダイオキシン類や重金属類などの溶出を防止している。処理した固化物などは管理型最終処分場に埋め立て処分することが定められている。

関連項目

臭素系ダイオキシン類生物濃縮



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