グリーンランド
グリーンランド (Greenland, デンマーク語: Grønland, グリーンランド語: Kalaallit Nunaat -「人の島」の意) は北極海と北大西洋の間にある世界最大の島。大部分が北極圏に属し、全島の約80%以上は氷河と万年雪に覆われる。居住区は海岸部のみ。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。デンマーク領だが、自治政府がおかれている。
面積: 216万6,086 km2
自治政府所在地: ヌーク (旧称ゴッドホープ)
人口: 約5.7万人(2002年1月)
民族: イヌイットが85 - 90%。イヌイットと北欧系の混血、デンマーク人もいる。
言語: デンマーク語、イヌイット語 (グリーンランド語)
政治: 一院制議会(31議席、議員任期4年)が存在し、自治政府首相が政権を担当。主要政党は進歩党、連帯党、イヌイット友愛党など。
地理: グリーンランドは北アメリカ大陸の北、北極海と北大西洋の間、カナダの北東、北緯72度、西経40度に位置する。どの国とも国境を接しない。気候区分は北極圏から準北極圏に属し、涼しい夏と寒い冬を特徴とする。地形はほぼ平坦だが、沿岸部以外は氷冠に覆われる。最北部は空気が乾燥しているため雪が降らず、氷に覆われていない。もしグリーンランドの氷が全て融けたならば、現在よりも60cmほど海面が上昇するという。最も高い場所は Gunnbjorn (3,700m)。資源は亜鉛、銅、鉄、石炭、モリブデン、金、プラチナ、ウランなどの鉱物と、魚類、アザラシ、クジラなどの海産物。
歴史: イヌイットが先住民族であるが、彼等がいつグリーンランドに到達したのか定かではない。ヨーロッパ人としてはノルマン人 (バイキング) が初めて発見した。982年頃エイリーク(赤毛のエイリック) がグリーンランドと命名。名義上はノルウェイの領土となった。その後入植者は途絶え、歴史から一時消えたが、16世紀半ばに再発見され、18世紀にゴッドホープ(現ヌーク)に植民地がつくられた。1917年以降はデンマークの支配が全島に及び、1953年本国の県と同様の自治権を得た。1973年デンマークのヨーロッパ共同体 (EC) 加盟とともに、ECの漁船操業と漁獲高に関する規定がデンマーク本国とその領土に適用されたが、グリーンランド住民は反発し自治を要求。1979年5月に自治政府が発足し、グリーンランドはデンマークの自治領となった。1985年グリーンランド政府はECを離脱した。
「グリーンランド」の由来
エイリークはグリーンランド上陸より前、アイスランドを発見していた。アイスランドの命名者も彼なのだが、その名称故に入植希望者が現れなかった。そこで彼はグリーンランドに入植希望者が多数現れることを願い、この地を「緑の島」と名付けたのである。
赤毛のエイリーク
赤毛のエイリーク (Erik the Red; 950-1003) はグリーンランドのヨーロッパ人入植者の先駆けとなった人物。ノルウェイ生まれ。960年頃エイリークの父が殺人の罪でノルウェイを追放される。982年ごろエイリークもまた殺人を犯し、3年間国外追放される。「赤毛のエイリークのサガ」によると、彼はこの3年間でグリーンランドの海岸を探索する。アイスランドに戻ってからはグリーンランドについて吹聴する。985年には西海岸に二つの植民地が作られる。その一方が現在の首都ヌークである。
外部リンク
グリーンランド自治政府