トマス・タリス
トマス・タリス(Thomas Tallis, 1505年頃~1585年) は、16世紀のイギリスの作曲家、オルガン奏者である。青年期にはロンドンのカンタベリー大聖堂やウォルサム・アビー修道院(1536年頃~1540年)のオルガン奏者をつとめ、1542年より、弟子のウィリアム・バード(William Byrd)と共に王室礼拝堂のオルガン奏者となった。
タリスの仕えた国王は、ヘンリー8世、エドワード6世、メアリー女王とエリザベス女王である。カトリックおよびプロテスタント(1559年よりイギリス国教会)の時代に生きたため、ラテン語および英語による作品が残されている。残された作品の数は少ないが、素朴で美しく慎ましい感情が表現されている。タリス自身はカトリックであったが、プロテスタント向けの英語の詞で作曲されている。
1575年に、2人の作曲家は、エリザベス女王から五線紙に音楽を印刷するための許可を得た。タリスは、また、エリザベス女王によって年30ポンド相当の土地を与えられた。
1567年に書かれた「大主教パーカーのための詩編曲」の第3曲の旋律は、後にヴォーン・ウィリアムズ(Vaughan Williams、1872-1958) が「タリスの主題による幻想曲」として取り上げたため、特に有名になった。また、この第9曲は、「タリスのカノン」という別名を持っている。
主要作品
「エレミアの哀歌」 The Lamentations of Jeremiah 「4声のためのミサ曲」 Mass for Four Voices モテット 「主よ、我が罪を消したまえ」 Absterge Domine 「大主教パーカーのための詩編曲」 Archbishop Parker's Metrical Psalter