ボーイスカウト
沿革
ボーイスカウトは、イギリスの退役軍人のベーデン・パウエル卿が、大英帝国の行く末を懸念し、将来を託すことの出来る青少年の健全育成を目指して創設した青少年運動。1907年、パウエルはイギリスのブラウンシー島で20人の少年たちと実験キャンプを行い、この結果と自らの体験を基に「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を発行した。これがボーイスカウト活動の発祥とされている。
おりしも、第一次世界大戦が終わり、ヨーロッパ中に予想もしなかったような戦死者の数で厭世的な気分が蔓延していたために、「少年の斥候兵(スカウト)」というやや戦争翼賛的な方向を修正し、国際的な平和的な野外活動に手直しした。しかし、この発想はその他の国々では、さまざまなイデオロギーに転用され、ソ連ではピオネール、中華人民共和国では少年先鋒兵として、2000万人からの子どもたちが赤いスカーフを首に巻いている。
イギリスでは、ボーイスカウトは、4Hクラブ、アウトワード・バウンドと並んで青少年の社会教育活動の三本柱のひとつとされている。
現在、216の国と地域で活動が行われており、参加総人口は2800万人にのぼる。
世界的組織である「世界スカウト機構(WOSM)」には、151の国と地域のスカウト組織が加盟しており、事務局はジュネーブ(スイス連邦)にある。
日本連盟
沿革
日本には1908年(明治41年)にボーイスカウト運動が伝わり、1922年(大正11年)4月13日に「少年団日本連盟」(現在の財団法人ボーイスカウト日本連盟)が創立され、ボーイスカウト国際連盟に正式加盟した。1995年(平成7年)からは、女子の参加も認められるようになった。
構成
年齢によって ビーバースカウト(~小学校1年生) カブスカウト(小学校1年生~小学校5年生) ボーイスカウト(小学校5年生~中学校3年生) ベンチャースカウト(シニアスカウト、中学校3年生~18歳) ローバースカウト(18歳以上) という5つのクラスに分かれて活動しており、その年齢に達した9月に昇進する。
活動
地域の教会、神社などを拠点に活動が行われている場合もあり、キャンプ、ハイキングなどの野外活動のほかに、街路の清掃、共同募金活動、地域への奉仕などのボランティア活動も行っている。勘違いされている方も多いが、このようなボランティア活動は目的ではなく、青少年育成の手段として行われており、決してボランティア団体ではない。
毎年2月にベーデン・パウエルの生誕を祝う「BP祭」が各地で行われる。 4年ごとの夏に「日本ジャンボリー」と呼ばれる2~3万人規模の野営(キャンプ)大会が行われる(前回開催は2002年)。
関連事項
ガールスカウト