ビッグクランチ
ビッグクランチは予測される宇宙の終焉の一形態である。ビッグバンによって宇宙の膨張は開始したが、宇宙自身の持つ重力により、いずれ膨張から収縮に転じ、宇宙にある全ての物質と時空は無次元の特異点に収束するというのである。これをビッグクランチと呼ぶ。ただし、宇宙が十分小さくなったときの理論的取り扱いには、一般相対性理論で無視されている量子力学的効果をとり入れる必要があり、この収縮による結果、何が起こるかは明確でない。ビッグクランチの後、「振動宇宙」として、再び宇宙が膨張に転じるかもしれないと考える科学者もいる。 宇宙がビッグクランチを迎えるのか、それとも永遠に膨張を続けるのかについては、 収縮に転じるだけの十分な質量が宇宙には存在するのか。 宇宙項と呼ばれる重力に対抗する力が存在するのか。存在するならばどの程度の大きさなのか。 の2点にかかっている。様々な観測結果によると、ビッグクランチは起こらず、宇宙は永遠に膨張し続けるという考えが有力となっている。しかしながら、暗黒物質(ダークマター)等により、宇宙の質量が現在の予測よりはるかに大きいとすると、ビッグクランチが発生するかもしれない。