コンピュータエンターテインメントレーティング機構
コンピュータエンターテインメントレーティング機構(Computer Entertainment Rating Organization、略称:CERO)は、日本国内で発売される家庭用ゲームソフトの表現内容を審査し、それに相応する販売してよい対象年齢を決定することを目的とする、民間の機関。米ESRBを模範し、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の関連団体として2002年7月に設立された。日本市場での家庭用ゲームソフト発売メーカーの多くが、会員として加盟している。
これまで、プラットフォームホルダー会社各社が独自に行ってきた倫理審査とは別に審査を行う。審査は有料で、1プラットフォーム1タイトルにつき会員7万円、非会員は10万円となる。
審査の手順等
審査されるゲームソフトは表現内容によって「全年齢対象」「12歳以上対象」「15歳以上対象」「18歳以上対象」の4段階に評価され、一定の基準を逸脱したものには「発売禁止」が勧告される。またこれとは別に「教育・データベースソフト」の認定も行う。審査の判断材料となる表現内容とは、わいせつな表現の有無及び程度、暴力や薬物などの反社会的表現の有無及び程度、差別的表現などの有無及び程度、飲酒や喫煙などの行為の表現の有無及び程度、その他多岐に渡る。それぞれについて判断基準となる表現の程度をCERO内部で定めており(基準は通例非公開)、それを元に審査員数名による審査が行われる。
審査終了後はパッケージ表面の最低1箇所にマークが表示される(会員メーカーにとってはこの表示は義務とされている)。ただしこの「対象年齢」とは、それに当てはまらない層の人による購買および遊技を制限・禁止したりするものではなく、購入時の年齢確認は不要。あくまで、購買者側の判断基準となる情報を提供することを、目的としている。
さらに2003年12月には広報資料向けの「審査予定」マークが追加された。
開始当初は、家庭用のゲームソフトのみを扱っていたが、2003年10月にはPC用ゲームソフトも審査の対象とした(「18歳未満禁止」のPC用ソフトについては、以前どおり社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構が行う)。現在、審査の提出はメーカーの任意ではあるが、将来は義務化される。
2004年4月より、今までの対象年齢だけでは不足だった、どういう表現が含まれるかを示すアイコンを「全年齢対象」以外のソフトに適用する。 恋愛: 異性愛、同性愛、近親愛など。 セクシャル: 露出度の高いコスチューム、裸体、下着、水着、体をさわるなど。 暴力: 喧嘩、虐待、拷問など。スポーツを含む。 恐怖: 出血、死体など。 ギャンブル: 違法賭博など。 犯罪: 窃盗・強盗、殺人、犯罪(者)を肯定する表現など。 飲酒・喫煙: 未成年者の飲酒・喫煙など。 麻薬: 麻薬取引、麻薬の使用を肯定する表現など。 言葉・その他: 性的会話、性的想像を催す言葉や会話、第三者を特定した批判など。
現在まで70%以上が「全年齢対象」であり、「18歳以上対象」は10パーセント程度である。
審査について
審査はCEROが独自に募集した審査員によって行われる。公平を期すためゲーム業界からの選出は行わない。問診表とビデオテープを用いた簡単な方法で、所要時間は普通1~2時間である。ここが米ESRBと違う点であり、その是非については時折話題となる。ESRBでは、ゲーム業界関係者から無作為に選んだ審査員によって、実際にプレイして決定する。そのため審査に10日以上を要することもあり、「審査中」のマークもある。
詳細はESRBを参照せよ。
雑記
18歳以上対象ソフト第1号は、ナムコの「デッド・トゥ・ライツ」(Xbox)である。
美少女ゲームで、DCとPS2と同時発売するケースがあるが、DCはすでに倫理チェックをCEROに一本化している。 一方PS2ではCEROとは別に通称「ソニーチェック」と呼ばれる倫理チェックがある。ソニーチェックでは、CEROを通したソフトとはいえ、(体型が露骨な)パンチラ、臀部までの肌露出、乳頭はNGである。そのため該当する箇所は修正される。一本化されればこの問題は解決されるであろう。
関連項目
CEROレーティング12歳以上対象ソフトの一覧 CEROレーティング15歳以上対象ソフトの一覧 CEROレーティング18歳以上対象ソフトの一覧