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イギリス文学

イギリス文学 (-ぶんがく) とは、イギリス文学、及びそれらの作品や作家研究する学問のこと。アメリカ文学と合わせて英米文学と呼ぶこともある。英文学 English literature と言った場合、英語による各地域の文学を含むことがある。

ポストコロニアル理論の発展と共に、いわゆる英文学の領域も広がりつつあり、Englishes と複数形で語ることにより、20世紀前半までの帝国主義的な英文学の枠組みをこわそう、という動きも現在では見られている。

Eng. Lit と省略されることも多く、その際にはしばしば、大学内での科目としての英文学をさし、その研究方法や教育方法に批判的な目を向けていることが多い。

イギリス文学史

古代

古代の著名な作品としては叙事詩ベオウルフ』および東イングランド方言による福音書翻訳が挙げられる。

中世

英語による文学活動が始まったのは、中世に英語が生まれてからのことである。初期の文学作品はであった。ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』はこの時期に書かれたもので、主に韻文で構成されている。

1450年頃、ヨハン・グーテンベルクによる活版印刷技術の発明で、印刷が急速に広まった。

16世紀

エリザベス朝の頃に文学は盛んになった。エリザベス1世のためにエドマンド・スペンサーが『妖精の女王』を書くなど、宮廷の庇護を受けた感もある。

特に発達したのは戯曲 で、ウィリアム・シェイクスピアは劇作家、詩人として戯曲のほかに多くのソネットを残した。卓越した作品群は、イギリス文学のみならず各地域の文学・演劇などのジャンルに大きな影響を与えつづけている。

17世紀

17世紀には、清教徒革命を背景としてジョン・ミルトンが活躍。『失楽園』はキリスト教的世界観を壮大に描いた古典である。またジョン・ダンやジョージ・ハーバートなどの形而上詩人が活躍したのもこの時代である。

18世紀

英語による小説が盛んになったのはだいぶ遅く、1720年のダニエル・デフォー作『ロビンソン・クルーソー』を待たねばならなかった。18世紀はまた、演劇の再興した時代でもある。この時代の終わりごろにはゴシック小説が流行しはじめた。

19世紀

19世紀には小説が飛躍的な発展を見せた。特に初期にはウォルター・スコットが、歴史小説で圧倒的な人気を誇った。後にはチャールズ・ディケンズなど人気作家が活躍した。

ジェーン・オースティンは、風刺をこめて女性の地位や人生を描き、現在でも評価が高い。ことにこの時代の小説は、19世紀中盤の教育制度の発達と共に、挿絵を含むものが多くなった。前述のディケンズはもちろんのこと、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』などは、すでに挿絵が作品の一部である例といえるだろう。

19世紀的な家庭観、児童観は、さらに児童文学の発展を促した。推理小説もまた、この時期に急速に発展したジャンルである。詩ではアルフレッド・テニソンが人気を博した。

20世紀

20世紀に入り、イギリスの社会を一変させた第一次大戦を経たると、近代社会の経験を反映したモダニズム運動が起こる。主な旗手として、アメリカ出身で後にイギリスに帰化した詩人のT・S・エリオット、アイルランド出身の小説家のジェイムズ・ジョイスフェミニストとしても有名なヴァージニア・ウルフらをあげることができる。

1930年代には、共産主義に影響を受けた文学が数多く書かれる。この時代の主な作家は、W・H・オーデン、クリストファー・イシャウッドなどである。また、最近では、今まで無視されがちであった1930年代の女性作家にも再び目が向けられている。

第二次大戦後のイギリスは特に1960年代に大量に移民を受け入れて以来、多文化国家であり、文学にもその影響は如実に現れている。サルマン・ラシュディーや、また近年ではアラン・ダッティ・ロイやゼイディー・スミスのように、非白人の書いた小説が高い評価を受けている。

作家

ウィリアム・シェイクスピア1564年 - 1616年) • ジョン・ウェブスター1580年頃 - 1634年頃) • ジョン・ミルトン1608年 - 1674年) • ジョン・ダン1573年 - 1631年

• ダニエル・デフォー (1660年 - 1731年

• ウィリアム・ワーズワース (1770年 - 1850年) • メアリー・シェリー1797年 - 1851年) • チャールズ・ディケンズ1812年 - 1870年) • シャーロット・ブロンテ (1816年 - 1855年) • エミリー・ブロンテ (1818年 - 1848年) • ジョージ・エリオット(1819年 - 1880年

オスカー・ワイルド1854年 - 1900年) • アーサー・コナン・ドイル1859年 - 1930年) • H・G・ウェルズ1866年 - 1946年

E・M・フォースター1879年 - 1970年) • ヴァージニア・ウルフ1882年 - 1941年) • ジェイムズ・ジョイス1882年 - 1941年) • D・H・ローレンス (1885年 - 1915年) • T・S・エリオット(1888年 - 1965年

アガサ・クリスティ1890年 - 1976年) • J・R・R・トールキン1892年 - 1973年

ジョージ・オーウェル1903年 - 1950年) • J・K・ローリング1965年 - )

• A・S・バイヤット(1936年 - ) • マーガレット・ドラブル1939年 - )

• ジョン・キーツ • ルイス・キャロル • ジョージ・バーナード・ショウ • ロバート・ルイス・スティーヴンソン • ジョージ・ゴードン・バイロン • フレデリック・フォーサイス

文学の流れ

ロマン派自然主義モダニズム1930年代

イギリス文学の研究者

• マシュー・アーノルド (1822年 - 1888年) • アーサー・キラークーチ1863年 - 1944年) • I・A・リチャーズ (1893年 - 1979年) • F・R・リーヴィス1895年 - 1978年) • レイモンド・ウィリアムズ (1921年 - 1988年) • テリー・イーグルトン (1943年 - )

ジャンル

寓話推理小説 • スパイ小説 • SFファンタジー書簡体小説歴史小説 • 大河小説 • 教養小説 • 心理小説 • 鍵小説ゴシック小説 • 芸術家小説 • 大衆小説 • ハイブラウ • ミドルブラウ • ロウブラウ • 歴史劇道徳劇神秘劇客間喜劇 • 叙事演劇 • クローゼット・ドラマ • 書簡詩 • 図形詩 • 自伝伝記

関連項目

イギリス文学者文学イギリス史小説家一覧文芸評論家文学理論あるいは批評理論
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