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イタリア王国

イタリア王国(1860年-1946年)は現在のイタリア共和国の前身のサヴォイア家王国である。 1860年、サルデーニャ王国のリソルジメントにより成立し、 サルデーニャ王国国王のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が初代国王となった。

王国統一後、軍隊が解体され、多くのものが職を失ったことに加え、統一国家に理想を描いていたものや罪の減免を約束されて戦争に参加した者の希望が容れられなかったので国内は安定しなかった。彼らはクロッコに代表される匪賊となって王国に反旗を翻した。匪賊は1861年のクロッコによるメルフィ侵攻から本格化するが、地主からの略奪を主とする活動は民衆から歓呼の声を持って迎えられた。1862年ガリバルディによるアスプロモンテの変を機とした戒厳令や、それに続く1863年のピカ法の制定により匪賊に対する圧力が高まる。苦しさから民衆を襲うようになった匪賊は次第に支持を失っていき、1864年に内通者が出て情報を漏らしたことから、一気に収束へ向かっていく。

1865年トリノからフィレンツェに遷都。翌年の普墺戦争(第3回イタリア独立戦争)ではプロイセン側として参戦した。オーストリア領土のうちトレンティーノトリエステを残してヴェネトを併合する。1870年に起こった普仏戦争によりローマ教皇領を守護していたフランス軍が撤退するとこれを占領し、翌年ローマへ遷都する。また同年、教皇保障法を制定し、その地位を保障しようとするが教皇側が拒否、国政への不参加を呼びかけるなどその対立はムッソリーニ政権時にラテラーノ協定(1929年)が結ばれるまで続いた。

第一次世界大戦が始まった時には、領土問題でオーストリアと対立していたために三国同盟(1882年)を結んでいたにも拘らず仏伊協商(1902年)を理由に中立宣言を出す。1915年にロンドン秘密条約を結び、「未回収のイタリア」及びイストリア、ダルマチアの割譲を条件に連合国側として参戦する。しかし、トリエステ、イストリア及び南チロルを得たものの、戦後の民族自決の機運の高まりによってダルマチアを断念せざるを得なくなり、国民の間に政府の弱腰に対する不満と相互の連帯感が広がっていった。

この機運を背景にムッソリーニはファシスト党の前身、戦士のファッショを組織した。このときフィウメ占領という実力行使に出たのが愛国派詩人のダヌンツィオだった。しかし、国際社会はフィウメ占領を認めず、圧力をかけられたイタリア王国軍によって制圧されたフィウメは自由都市として束の間の独立を得たが、1924年にはムッソリーニよって併合されてしまう。戦士のファッショは総選挙での敗北やムッソリーニの逮捕などで危機的状況に陥るが農村ファシズムの台頭によって勢力を盛り返していった。1920年ボローニャで社会党の市長の就任式を実力で阻止したのをきっかけにファシストの武装行動隊による懲罰遠征が全国に広がり、ラスと呼ばれる指導者が地方権力を確立していった。 1922年、ムッソリーニがローマ進軍を起こすとファクタ首相は戒厳令を発して対処しようとしたが、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世は署名を拒否し、ムッソリーニに組閣を命じた。

1935年にはエチオピア戦争を起こし、翌年には併合、エチオピア皇帝に即位するが、国際社会の反発にあい、1937年国際連盟を脱退した。第二次世界大戦には日独伊三国同盟(1940年)を結んだことによって枢軸国側として参戦。1943年の連合国によるシチリア上陸作戦(ハスキー作戦)を機にもともと一枚岩でなかったファシスト党が瓦解し、ムッソリーニが失脚、後継政権は連合国に無条件降伏した。その後、ドイツに助け出されたムッソリーニが北中部に傀儡政権のイタリア社会共和国を建国すると、南部イタリアがこれに宣戦し、内戦状態となった。

1946年、国王ウンベルト2世が国民投票により廃位され、共和制を採択しイタリア共和国となり今に至る。

関連項目

イタリア共和国サルデーニャ王国


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