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ユダヤ人

ユダヤ人 の定義は、イスラエル国の帰還法によれば、母親がユダヤ人であるかユダヤ教に改宗した人のこととされる。一方、トーラーによれば、母親がユダヤ人でなければならない。

民族性

ポーランドを中心とした東欧を主体とするアシュケナジー(アシュケナジム)系ユダヤ人は、白人系であると言われ、特にドイツ語圏外の住民の多くはドイツ語方言であるイディッシュ語を話していた。イベリア半島出身者であるスファラディ(セファルディム)系ユダヤ人は、アラブ人系であると言われ、ラディーノ語を話していた。 こういう人種的印象は、他民族との交流、混血の中でそういう印象で見られていったものであろう。 ほかにもインド(主に3集団)・中央アジアグルジア・アラブ世界・イエメンモロッコなどを含んだ大きな観念であるミズラヒム、カライ派・カライム人、中国ジンバブエなどのユダヤ人のほか、インド(ミゾ)・ウガンダ(アバユダヤ)・アメリカ黒人(ブラック・ジュー)などの新たな改宗者、イスラエル建国はメシア到来まで待つべきだとするサトマール派・ネトレイ・カルタ、キリスト教関連のメシアニック・ジュダイズム、ネオ・ジュダイズムなど多くの分派もある。エチオピアベルベルのユダヤ人は孤立して発展し、タルムードを持たない。

反ユダヤ主義

ユダヤ人の歴史の要素の一面として、時には迫害・襲撃・追放をも含んだ反ユダヤ主義ということが言われるが、これはあくまで極一面であって、ディアスポラの地で2000年、地域によっては1000年以上の隣人として共存・共発展してきた面もあるのであり、たとえばキリスト教では親ユダヤの宗派も多く存在する。

反ユダヤ主義には1.宗教的 2.民族的 3.社会的 4.意図的という要素がある。反ユダヤ主義者の主張には、「ユダヤ教は強烈な選民思想であり、その排他的な思想、イエス・キリスト殺害の張本人であること、金融業で財を成したこと」などがある。

時代性を考慮しながら考証すると、1には、教会がキリスト教はユダヤ教を凌駕するものであると説き旧約聖書に無知な民衆を煽動したこと、2は外国人・寄留者という地位であったこと(cf.民族主義ファシズム; ユダヤ人自身の態度は様々であった)、3は多くの有能な人物や、金融業から資本主義を生み出して逆に社会的地位を向上させていった金銭的成功者への嫉妬、4には施政者による意図的スケープゴートが含まれる。

しかし選民思想とは、「選ばれた民」というだけでなく逆に唯一神を「選んだ民」であり、またユダヤ教とユダヤ人は民族性と同時に普遍主義を重視するのであり、決して排他的と言えるものではない。聖書には「イスラエルの民によって、地上のすべての民が祝福に入る」と書かれている。また、「ユダヤ人がすべてキリスト教・イスラム教を受け入れていたら、イスラエルという民族は滅びていたはず」と見るものもいる。初期のキリスト教も他ならぬユダヤ教の一派であったのであり、キリスト教からも反ユダヤ主義が生じたのは、重要な要素である。また本来学者・商人であった彼らを金融業に封じ込めたのも他ならぬ異教徒であり、ユダヤ人は逆境の中から逆に銀行・資本主義・経済学を発展させた。4の意図的なものには、スケープゴート化・偏見・歪曲が多く含まれる。

イスラエル・ユダヤは時間的・空間的に莫大な規模を持つものであり、多彩・多様・多面的なものであって、決して一面化歪曲できるものではない。

サルトルは、「ユダヤ人とは社会のほうが定義し、同化を望まないもの」であると述べており、マルクスはユダヤ人への社会的態度を強く批判している。戦後、ローマ教皇は反ユダヤ主義の責任がキリスト教会による煽動にあると認めて謝罪し、イスラエルの主席ラビと和解した。2004年6月21日国連本部でアナン事務総長は反ユダヤ主義への非難決議を催促した。

アブラハムの宗教の信奉者が真に和解しあい、ユダヤ教・ユダヤ人・ユダヤ文化への理解を示すことが、世界の平和にとって必要不可欠であると思われる。

殊にナチスドイツによるホロコーストでは多くのユダヤ人が虐殺された。第二次大戦後、国を失ってから二千年もの長きにわたる放浪と迫害の末、終にイスラエル建国を果たした。

イスラエル

長い迫害の歴史を持つユダヤ人であったが、イスラエル建国後は、平和共存のための努力にもかかわらず逆に「加害者」とされてしまい、アラブ諸国の過激派をはじめとした反イスラエル主義者による憎悪を強いられている。 イエメン系ユダヤ人は中東戦争を「生みの苦しみの段階」として捉え、ゲルショム・ショーレムは「我々の勇気ある選択・行動によって、逆に我々が苦闘を強いられるのは当然のことである」と述べている。

関連項目

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