タミル語
タミル語はドラヴィダ語族に属する言語であり、元はインド南部のタミル人の言語。インドのタミル・ナードゥ州の公用語であり、スリランカとシンガポールでは国の公用語の一つにもなっている。タミール語とも言われるが、母音の長短を区別する言語であり、Tamilのiは明らかに短母音なので、原語の発音に忠実に表記すると間違いである。
地域
南インドのタミル・ナードゥ州で主に話されるほか、ここから移住したスリランカ北部および東部、マレーシア、シンガポール、マダガスカル等にも少なくない話者人口が存在する。これらはいずれも、かつてインド半島南部に住んでいたタミル人が自ら海を渡ったり、あるいはインドを植民地化した英国人がプランテーションの働き手として、彼らを移住させた土地である。
文字
現代タミル語は、主として独自の文字であるタミル文字で表記される。詳しくはタミル文字の項目を参照のこと。
発音
北インドの多くの言語が三母音(サンスクリット等で母音/半母音として扱われるrやlを除いて)を基礎としているのに対し、タミル語の基本はa、i、u、e、oの五母音である。それに長短の別と二重母音(aiとau)が加わることで計12の母音を区別することになる。つまりヒンディー語等と異なり、e、oが常に長母音として扱われるというわけではない。子音は有気音と無気音を区別しない他、有声音(日本語で言う濁音)と無声音(同じく清音または半濁音)の間の対立もない。ただ単語の先頭や同子音が重なった場合に無声音、単語の中途、同系の鼻音の後などに有声音で発音される傾向がある(これらの点は日本語の連濁と相似である)。
さらにタミル語で特徴的なのは、日本語でラ行にあたる音、英語を含む西洋語ならrやlに相当する音に五種の区別があることだろう。また日本語を母語とする者にとって習得が難しいと思われる点に反舌音(舌の先を硬口蓋まで反らせて発音する一連の子音)があるが、こちらは他のインド系言語にも共通する特徴である。
文法
例文
日本・日本語とタミル語
大野晋氏は日本語の多くの語彙がタミル語に由来するという説を唱えているが、大野氏の他には積極的に支持する学者はいないと思われる。
関連項目
言語の分類一覧 タミル文字
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