ドイツ観念論
ドイツ観念論 (der deutsche Idealismus) は18世紀末から19世紀半ばにドイツの主にルター派地域において展開された哲学思想。ドイツ古典主義哲学とも呼ばれる。旧マルクス主義諸国ではドイツ市民的観念論 (der deutsch-buergerliche Idealismus) と呼ばれたが現在この呼称は廃れている。
カントの批判哲学およびそれに対するヤコービの批判に刺激され、神または絶対者と呼ばれる観念的原理の自己展開として世界および人間を捉えることをその特徴とする。哲学者フィヒテ、シェリング、ヘーゲルのほかラインホルト、ヘルダーリーン、ゾルガー、神学者シュライアーマハーがドイツ観念論の主要な論者とみなされる。なおカントがドイツ観念論に属するかどうかは、研究者により見解が分かれる。これに対してドイツ古典主義哲学はカントを含む呼称である。
ドイツ観念論の成立にあたって重要な思想としては、カントのほか、プラトン、古代教父思想、ドイツ神秘主義、スピノザ、ライプニッツ、自然哲学、また哲学思想とは云いがたいがヴィンケルマンおよびゲーテの新古典主義などがある。なおドイツ観念論はヘーゲルの死後直系の弟子たちの世代が終わると共に、マルクス主義を除けばほぼ影響力を失ったが、新ヘーゲル学派以降ドイツ観念論の研究は再び見直され、現在では近代哲学の最も重要な一時期であるという評価が定着している。
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