北大西洋条約機構
北大西洋条約機構(きたたいせいようじょうやくきこう North Atlantic Treaty Organisation)はアメリカ合衆国を盟主とした「西側諸国」によって結成された軍事同盟。略称はNATO(ナトー英音はネイトウ)。
歴史
1949年4月4日締結の北大西洋条約により誕生。ソ連を中心とする共産圏(東側)に対抗するための西側陣営の軍事同盟だが、「アメリカを引き込み、ロシアを締め出し、ドイツを抑え込む(Keep the Americans in , the Russians out, and the Germans down)」という初代事務総長イスメイの言葉が象徴するように、ヨーロッパ諸国を長年にわたって悩ませたドイツ問題に対するひとつの回答でもあった。
冷戦終焉後、NATOは大きな転機を迎えた。1991年のソ連崩壊により新たな存在意義を模索する必要性に迫られた。1991年に「新戦略概念」を策定し、脅威対象として周辺地域における紛争を挙げ、域外地域における紛争予防および危機管理(非5条任務)に重点を移した。
また拡大をめぐる問題も発生した。旧東側諸国の多くが自国の安全保障政策としてNATO加盟を希望する一方、拡大に警戒心を持つロシアはその動きを牽制した。1994年、「平和のためのパートナーシップ(PFP)」によって、東欧諸国との軍事協力関係が進展し、1999年に3カ国、2004年に7カ国が加盟するに至った。
1999年のコソボ紛争では米国主導でセルビアに対して空爆を行ったが、以後、足並みは乱れ、特に「強い欧州」や「脱米国主導」を目指すフランス・ドイツとアメリカの間で対立を起こし、イラク戦争で両者の決裂は決定的となった。
加盟国
2004年現在26カ国原加盟国
アメリカ合衆国・カナダ・イギリス・フランス・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・アイスランド・ノルウェー・デンマーク・イタリア・ポルトガル
その後の加盟国 1952年 ギリシア・トルコ 1955年 西ドイツ 1982年 スペイン 1999年 チェコ・ハンガリー・ポーランド 2004年 ブルガリア・エストニア・ラトヴィア・リトアニア・ルーマニア・スロヴァキア・スロヴェニア
ロシア連邦は2002年5月に結成したNATOロシア理事会によって準加盟国扱い。 フランスは1966年NATO軍を脱退した。 ギリシアは1974年にNATOを脱退したが再加盟している。
関連項目
冷戦 ワルシャワ条約機構 欧州連合
外部リンク
http://www.nato.int/ The Parallel History Project on NATO and the Warsaw Pact