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常民

常民とは、民俗伝承を保持している人々を指す民俗学用語である。「庶民」の意味に近いが、様々な定義がある。この言葉を最初に使用した柳田國男は、明確な定義を示したことはなかった。

現在は使われないが、元来は山人に対する里人を意味していた。民俗学の創始者柳田國男は、初期研究において村などに定住せず山々を巡り歩いた山人を研究していたが、彼ら山人に対して一般の町村に住む人々を指す意味で常民を使用した。しかし、研究の対象が里人に移るに至って、意味は変わっていった。

以下の二つの意味が現在では主に使われている。

• 上層の人々や下層ともされる人々に対する一般階層の人々

庶民や大衆の意味に近い。貴族武士などの上層の人々や時には下層ともされたある種の職業人とは異なる、大部分の人々を意味する。
• 伝承文化をもつ人々
上下の階層に関わらず、民俗伝承を保持する人々をさす。「文化概念としての常民」と言われる。天皇やインテリ階級なども含まれる。



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