将棋
将棋(しょうぎ)は、日本将棋、本将棋(ほんしょうぎ)とも言い、二人で行なうボードゲーム(盤上遊戯)の一種である。
ルール
基本ルール
縦横9マスずつに区切られた将棋盤の上で行う。 競技者双方が交互に、盤上にある自分の駒を一回ずつ動かすか、既に取った相手の駒(持ち駒)を一つ盤上に置くかどちらかをすることができる。 駒は、玉将(玉)または王将(王)・飛車(飛)・角行(角)・金将(金)・銀将(銀)・桂馬(桂)・香車(香)・歩兵(歩)の八種類であり、それぞれ動きが決まっている。 玉と金以外は敵側の陣地三段目以内に進むと「成駒」にできる。 飛・角はそれぞれ龍王(龍)・龍馬(馬)になり、元の動きに加えて自分から一マスの範囲すべてが移動可能になる。 それ以外の駒は、それぞれ銀は成銀、桂は成桂、香は成香、歩はと金となり、金と同じ動きが出来るようになる。 一度成った駒は元に戻すことはできない。 敵陣から出る場合にも成ることができる。ただし、成らないまま敵陣から出た駒はもう一度敵陣に入るまで成ることはできない。 自分の駒を動かすとき、動く先に相手の駒があるとき、その駒を捕獲することができ、自らの持ち駒にできる。
駒の動き
| 元の駒 | 動き | 成駒 | 動き | ||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 玉将(ぎょくしょう) 王将(おうしょう) |
| 全方向に1マス動ける。 | - | - | - | ||||||||||||||||||
| 飛車(ひしゃ) |
| 縦横に何マスでも動ける。飛び越えては行けない。 | 龍王(りゅうおう) |
| 飛車+玉の動き。 | ||||||||||||||||||
| 角行(かくぎょう) |
| 斜めに何マスでも動ける。飛び越えては行けない。 | 龍馬(りゅうめ、りゅうま) |
| 角+玉の動き。 | ||||||||||||||||||
| 金将(きんしょう) |
| 縦横と斜め前に1マス動ける。 | - | - | - | ||||||||||||||||||
| 銀将(ぎんしょう) |
| 前と斜めに1マス動ける。 | 成銀(なりぎん) |
| 金と同じ。 | ||||||||||||||||||
| 桂馬(けいま) |
| 前へ2、横へ1の位置に移動できる。 その際、駒を飛び越えることができる。 |
成桂(なりけい) |
| 金と同じ。 | ||||||||||||||||||
| 香車(きょうしゃ) |
| 前方に何マスでも動ける。飛び越えては行けない。 | 成香(なりきょう) |
| 金と同じ。 | ||||||||||||||||||
| 歩兵(ふひょう) |
| 前に1マス動ける | と金(ときん) |
| 金と同じ。 | ||||||||||||||||||
上の表では便宜的に成銀を「全」、成桂を「圭」、成香を「杏」と表示している。この表記は、将棋駒の活字がない環境で(特に詰将棋で)しばしば用いられる。
ゲームの進め方
平手戦の場合、開始時には駒を次のように並べる。
上図のように、盤面を図として表示する場合、下側が先手、上側が後手となる。先手から見て、将棋盤の右上のマスを基点とし、横方向に1、2、3、…、9、縦方向に一、二、三、…、九とマス目の位置を表す座標が決められている。指し手はこの数字を用いて表現される。 先手・後手は、棋力が同じ程度の者同士であれば振り駒により決定する事が多い。棋力に差がある場合には弱い者が先手をもつ。 棋力の差が非常に大きく、平手では勝負にならない場合、ハンデをつけた駒落ち戦とする場合もある。
上図は二枚落ちの場合である。駒落ち戦の場合、駒を落とした方を上手(うわて)、落とされた方を下手(したて)という。駒落ち戦では上手から指し始める。
勝敗の決め方
どちらか一方が、ルール上可能な着手(合法手)がなくなったとき、負けとなる。すなわち、玉を追い詰めて王手の回避ができない状態にすれば勝ちである。この状態を「詰み」という。 どちらか一方が、自分の手番のときに投了することで負けとなる。たいていの場合、自玉が詰み筋に入った場合や、自玉にかかった必至から逃れることができない場合、攻めが切れて相手の玉を詰ませる見込みがなくなった場合に投了する。 自分の手番で、自玉に王手はかかっていないが合法手がない場合(チェスで言うステイルメイト)、将棋では負けとなる。 公式戦では制限時間を定め対局時計を扱い、時間切れによる勝敗を厳正に定める。制限時間なしの対局もある。 同一局面が4回現れた場合千日手となり、無勝負指し直しとなる。 先後両者の玉(王)が互いに入玉し、玉を詰める見込みがなくなった場合、判定により勝敗を決める場合がある。この判定法により引き分けとなる場合があり、これを持将棋という。
反則
次の行為は反則と決められており、直ちに負けとなる。 (二歩の禁止)成っていない歩兵を二枚同じ縦の列に配置することはできない。 (行き所のない駒の禁止)盤上の駒を行き先のない状態にしてはいけない。すなわち、1段目の桂馬、香車、歩兵、2段目の桂馬は配置してはいけない。 (打ち歩詰の禁止)歩を打って玉を詰めてはいけない。 (自玉を相手駒の利きにさらす手の禁止)自らの着手の後、自らの玉が王手のかかった状態にあってはいけない。すなわち、相手に王手された場合は王手を回避しなければならないし、玉を相手の駒の利きに移動してはならない。 (連続王手の千日手の禁止)連続王手での千日手は王手している側が指し手を変更しなければならない。 その他、基本ルールに反する行為として、利きのない場所へ駒を移動する、2手続けて指す、持ち駒を裏返して打つ、駒が成れない状況で成ってしまう、玉や金を成ってしまう、成駒を成っていない状態に戻す、なども反則と考えられる。
その他
将棋は「指す」ものであって「打つ」ものではない。打つのは囲碁と連珠である。ただし、持ち駒を盤面に配置することは「打つ」という。 「王手するときは『王手!』と言わないといけない」と言っている人がいるようだが、そのようなルールは存在しない。 王将と玉将について 将棋駒には、もともと「玉将」しかなかったようだが、それがいつの間にか「王将」も使うようになったと言われている。そのため、王将と玉将には実質的には違いはない。ただし慣例として、上位者が「王将」を使い、下位者が「玉将」を使う。 玉と言うのは、金、銀、桂、香などと同じように宝物から命名されているものと思われる。よって、意味からすると、王将を「王様」と言うのは本来間違いである。しかし、チェスでは玉将に相当するのは「キング」であるし、「王手」とは言うが「玉手」と言う言葉はない。そのため、玉将を表すのに「王」と「玉」のどちらの言葉を使用しても問題ないと考えられるし、実際問題にしている人もほとんどいないだろう。
将棋の起源と類似の遊戯
将棋の起源は、古代インドのチャトランガであり、ユーラシア大陸の各地に広がってさまざまな類似の遊戯に発達したと考えられている。西洋にはチェス、中国には象棋(Xiangqi;シャンチー)、朝鮮半島にはチャンギ(장기)、タイにはマークルックがある。
日本へは平安時代ごろに伝来したと思われる。日本で考え出された将棋類には、中将棋・大将棋・大局将棋など多数の種類があり、とくに中将棋は現在でも競技者が存在する。
将棋を用いた遊び
日本将棋の駒と盤を用いた別種の遊びとして、 はさみ将棋 詰将棋 まわり将棋 山くずし 将棋倒し がある。 また駒の種類が異なる変種として、対戦相手の駒の種類が公開されない行軍将棋(軍人将棋)がある。
関連項目
将棋の戦法一覧 日本将棋一覧 将棋界 棋士 (将棋) タイトル (将棋) 棋戦 (将棋) 日本将棋連盟 将棋倶楽部24 J-Chess 将棋倒し 封じ手 持ち時間 中国将棋 摩訶仁頓将棋
外部リンク
日本将棋連盟