念仏
念仏(ねんぶつ)とは、今日一般的には、浄土教系の宗派教団において、勤行として「南無阿弥陀仏」と称えることをいう。仏教の教理史的には、およそ3つに分けられる。
1.仏隨念
初期の仏教で、仏を憶念することを念仏と言う。仏教の修定とは基本的にすべての意識活動を停止することだが、隨念とは、できない場合に何かの対象に意識を集中することによって、他のすべての意識活動を停止しようとする方法である。仏身(色身)を憶念の対象とする「見仏」、禅定三昧の中で観察する「観想」・「観仏」も念仏とするようになった。
2.念仏三昧
大乗仏教初期には、諸仏の徳を讃嘆し供養することが大切な行とされた。そこで、三昧に入って念仏をすることがその行とされた。
3.称名念仏
中国浄土教になると、念仏には2つの流れができる。 「観相念仏」(仏の姿を思い浮かべる) 慧遠の白蓮社、慈愍の禅観念仏など 「称名念仏」(仏の名を唱える、いわゆる念仏)
ことに、善導は憶念と称名とは同一であると主張して、称名念仏を勧めた。この流れは、日本の法然に受け継がれる。