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因果

因果 (いんが、hetu-phala (sanskrit))

一般的な解釈

原因と結果のこと。ある事象を惹起させる直接的なもとと、それによってもたらされた事象。一般には、事象Aが事象Bをひき起こすとき、AをBの原因といい、BをAの結果という。このとき、AとBの間には因果関係がある。

法律用語としての因果

ある結果が、ある行為のゆえに発生したものといえること。

仏教の解釈

釈迦は、原因だけでは結果は生じないとし、間接的要因(縁)によって結果はもたらされるとする(因縁果)。そこで、縁起と呼ぶによってすべての事象が生じており、結果原因も、そのまま別のとなって、現実はすべての事象が相依相関して成立しているとする。

仏教で通俗的に因果と言う場合には、(ごう)思想と結びつき、自己の存在のあり方にかかわる因果性をいうことが多い。「善因善果・悪因悪果」と言うように、人間や天人として生まれる善の結果や、地獄・餓鬼・畜生として生まれる悪の結果を得るのは、前世の自己の善業あるいは悪業を原因とするという、方便(本来の教説に導くための一種の方法)としてしばしば使われる。。この因果は自然科学的法則ではなく、われわれの行為に関するものである。したがって因果応報というように、人間の行為を倫理的に規定する教説として言われたものであろう。
しかし、このような一般的考え方は、縁起説から考えられない俗説であり、仏教本来の考え方からすれば、明らかな間違いである。

過去現在因果経

過去現在因果経は、5世紀に求那跋陀羅(ぐなばつだら)によって漢訳された全4巻の仏伝経典で、'釈迦\'の前世の善行(本生譚、ジャータカ)と現世での事跡(仏伝)を記し、過去世に植えた善因は決して滅することなく果となって現在に及ぶことを説いている。

因中有果(いんちゅううか)

正統バラモン教の一派に、この世のすべての事象は、原因の中にすでに結果が包含されている、とするものがある。

認識と発話(パロール)の因果関係

人間は考えるとき言葉を使って考える。認識と発話は規則的に対応して意思・行動になる。
この規則は人間の意識では変更できない。それだけに、飲酒や薬物などでその規則性・因果律を歪めたい欲望が生まれる。音楽もまた認識と発話の規則性に作用する。

認識と発話の間に因果律が在ると考えると、それが個性とか意識下・潜在意識の人格と考えられる。




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