This article at Wikipedia

北斗の拳

北斗の拳』(ほくとのけん)は、原作・武論尊、作画・原哲夫による漫画であり、1983年から1988年まで週刊少年ジャンプに連載され、また1984年からはアニメ化もされた人気作品である。

伝説の暗殺拳"北斗神拳"の伝承者、ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクション。舞台は最終戦争後の地球。核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、残された資源をめぐって争いが繰り返される暴力が支配する世界である。

人間の頭や胴体が破裂するショッキングな絵、「ひでぶ」、「あべし」、「たわば」などといった異様な断末魔の悲鳴、「お前はもう死んでいる」「わが生涯に一片の悔いなし」などの数々の名セリフから一大ブームを巻き起こし、日本中でまねをする子供が見られた。「秘孔を突く」という言葉もよく使われた。

2001年になってから、週刊コミックバンチにおいて原哲夫により兄弟作『蒼天の拳』(武論尊は監修として参加)が発表されたが、これも『北斗の拳』及び作中に登場する必殺拳法"北斗神拳"の人気が絶大かつ衰えないものであったからに他ならない。

2003年北斗の拳をキャラクターにしたパチスロ機『北斗の拳』がパチスロメーカーサミーから発売され大人気となった。

世界設定

最終戦争後の世界の設定、登場人物のファッション、主人公ケンシロウの性格設定などは、映画『マッドマックス2』(1981、オーストラリア)とその主人公マックス(メル・ギブソン)の多大な影響を受けていた。また、ケンシロウの容姿面では、ブルース・リーの影響が強い。

北斗神拳は、人間の体に数多く存在するといわれる"経絡秘孔"("秘孔")を突くことで、人の体に様々な甚大な作用を起こすことを基本とする拳法。巨漢が体のあちこちの"秘孔"を指で突かれただけで、筋肉の異常な収縮により自分の体をコントロールできなくなったり、体が内部から破壊されて破裂する描写が斬新であった。(ただし、人間破裂のシーンは、『北斗の拳』以前にも、風忍『地上最強の男竜』という先駆作がある)

作品概要

第1部

北斗神拳伝承者の権利とヒロイン・ユリアを巡るラオウとケンシロウの戦い

第2部

天帝の子リンを巡る修羅の国での戦い

第3部

北斗神拳伝承者候補、ラオウの子リュウとの旅

第4部

ケンシロウとリンとバットの三角関係を描いたラブストーリー

映画版

• 世紀末救世主伝説 北斗の拳(1986年)

登場人物

北斗神拳

;ケンシロウ(声優 TV,映画:神谷明、OVA:子安武人
はじめ、ユリアを救うため宿敵シンと戦う。シンを倒すが、その居城(サザンクロス)にはユリアの姿はなく、死んだと聞かされる。目標を失ったケンは、北斗神拳伝承者の宿命に生きていくのであった。
名台詞
「お前はもう死んでいる」
「てめえらに今日を生きる資格はねぇ」
「貴様には地獄すら生温い」

;ラオウ(声優 内海賢二
ケンシロウの義兄、トキの実兄、カイオウの実弟。北斗神拳継承者争いでケンシロウに敗れるが、師父リュウケンを惨殺し、「拳王」を名乗って世紀末に覇権を目指す。
名台詞
「さらば我が生涯最大の敵! さらば我が最愛の弟!」
「俺の心にもまだ涙が残っておった」
「我が生涯に一片の悔いなし!」

;トキ(声優 土師孝也)
ケンシロウの義兄、ラオウ、カイオウの実弟。北斗神拳史上最も華麗な技の使い手であり、ジャギすら伝承者として認めていたほどであったが、病のために継承者争いから脱落。「奇跡の村」などで北斗神拳の原理を応用した医療行為を行っていたが、実兄ラオウの野望を阻止するために立ち上がる。

;ジャギ(声優 TV:戸谷公次、映画:大塚周夫
伝承者候補者の一人。ケンシロウが選ばれたのに嫉妬し、自ら胸に七つの傷を刻んで、ケンシロウを騙り暴虐をはたらく。結局はケンシロウに殺された。ラオウ、トキ、ジャギ、ケンシロウの四名が伝承者候補であったのだが、「北斗の兄弟」を語る際には、除外されている。
名台詞
「俺の名を言ってみろぉ!」

;リュウケン(声優 TV:槐柳二、戸谷公次、映画:千葉順二)
ケンシロウたちの師。修羅の国では魔界入りしたジュウケイを正気に返らせていた。ラオウに殺される。
;コウリュウ(声優 柴田秀勝)
リュウケン以上の腕を持ちながら、伝承者の座を彼に譲り、引退した拳士。手負いのラオウの復帰第一戦で殺される。

南斗聖拳

;シン(声優  古川登志夫
南斗六聖拳「殉星」の男。愛に殉じる宿命を背負う。北斗神拳を伝承した直後のケンシロウを一蹴した実力の持ち主。ケンシロウの胸の傷は彼によるものである。ユリアを強奪し、彼女のために略奪の限りを尽くしたが、それでも彼女の心がケンシロウから離れないことを悟ると、ケンシロウとの勝負の後自ら命を絶った。
名台詞
「俺の欲しかったものはただ一つ…… ユリアだ!!」

;レイ(声優  塩沢兼人
南斗六聖拳「義星」の男。友情に命を懸ける宿命を背負う。南斗水鳥拳の使い手。連れ去られた妹をさがす旅の途中、ケンシロウらと知り合う。ケンシロウに受けた義のためにラオウに挑んで敗北、3日後に爆死する秘孔をつかれてしまうが、最期の瞬間まで友情と愛のために戦い続けた。
名台詞
「今日はお前らの血が見たくて仕方がない」
「てめえらの血は何色だ!?」

;ユダ(声優 島田敏
南斗六聖拳「妖星」の男。南斗紅鶴拳の使い手。核戦争後、「拳王」ラオウの台頭が始まると彼の傘下へ走り、これが南斗六聖拳分裂の引き金となった。美への妄執から華麗な南斗水鳥拳を用いるレイを逆恨みしていたが、死の瞬間にそれが愛情の裏返しであったことを告白した。
名台詞
「私は誰よりも強く、そして、美しい」

;サウザー(声優 銀河万丈
南斗六聖拳「将星」の男。108派ある南斗聖拳で最強とされる南斗鳳凰拳の使い手。秘孔の位置が通常と左右逆という特殊体質の持ち主であり、それに気付かなければ北斗神拳は通じない。そのためラオウも彼との戦いは避けたほどで、ケンシロウも初戦では惨敗を喫した。
名台詞
「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」

;シュウ(声優 森功至
南斗六聖拳「仁星」の男。足技を主体とした南斗白鷺拳の使い手。少年時代のケンシロウと、北斗と南斗の他流試合で対戦し、勝利したことがある。その時、掟にしたがって処刑されるはずだったケンシロウを、自らの両目をつぶすことと引き換えに助けている。野心をあらわしたサウザーに挑んで敗れるが、死の直前に奇跡的に視力を回復、「成長したケンシロウ」の姿を見届けることができた。
名台詞
「今日より輝こうとする少年たちの未来を奪うことを許せんだけだ!」
「修羅となって戦おう! この命燃えつきるまで!!」

;ユリア(声優 山本百合子)

南斗五車星

;ヒューイ(声優 曽我部和恭)
南斗五車星「風」の拳士。「風の旅団」を率いてラオウ軍に挑んだが、ラオウに一撃で葬られた。
;シュレン(声優 若本則夫)
南斗五車星「炎」の拳士。その名の通り、燐を使用して火を使う戦法を用いた。ラオウに挑むも、返り討ちに遭う。

;フドウ(声優 飯塚昭三
南斗五車星「山」の拳士。かつては修行時代のラオウも恐怖を覚えたという暴虐の徒であったが、ユリアとの出会いから万民に愛される善人へと改心し、五車星の一員へ。ラオウとの戦いでは実質完敗したが、精神面で圧倒し、その心に深い敗北感を与えた。

;ジュウザ(声優 安原義人
南斗五車星「雲」の拳士。我流の拳と称する自由奔放の拳を駆使する。リュウケンをして、ラオウ、トキと同等と評された天与の才の持ち主だったが、ある事情から世をはかなむ無頼の生を送る。南斗六聖拳最後の一人の素性を知り、ラオウに挑むことになる。ラオウにダメージらしいダメージを与えたのは、北斗神拳の使い手以外では、彼がただ一人である。
名台詞
(ラオウ「命を捨てに戻ったか」)「ただでは捨てぬ、俺は寂しがりやでな、お前を道連れに行こうと思っている」
「俺は雲! 俺は自分の意志で動く!!」
「最後の最後まで俺は雲のジュウザ!!」

;リハク(声優 青野武
南斗五車星「海」の男。五車星の軍師的存在であったが、ラオウ、ケンシロウの力量を見誤ったことから、事態の混乱を招いた。ために一部で「無能な軍師」の代名詞のようにあつかわれているが、ラオウによれば「世が世なら百万の軍を自在に操る男」であり、そもそも「兵の群」を操るのが軍師である。ラオウのごとき「超個人」を相手にしなくてはいけなかったことや、それに対するに戦力として計算できる手駒は五車星のみ、しかもそのうちジュウザはほとんど当てには出来ず、フドウはケンシロウの護衛役に回すしかなかったという状況下では、やむを得なかったのではないかという説も取りざたされている。なおアニメ版のリハクは拳法家でもあり、ラオウと拳を交える場面も描かれた。

元斗皇拳

;ファルコ(声優 田中秀幸
北斗南斗の両者を統べ、天帝に仕える「元斗皇拳」最強の使い手。別名『金色のファルコ』。光輝と高熱を発する拳でケンシロウと激闘を繰り広げた。ラオウとの対決を避けるべく、みずから右足を切断して差し出し、ラオウをして「その片足は一国に値する」と評させた男。突かれた秘孔の周辺の細胞を自ら焼き殺すという方法で、北斗神拳を防いだ。天帝を人質に取られ、ジャコウに従う。
;紫光のソリア(声優 池水通洋)
ケンシロウと拳を交えた最初の元斗の拳士で、ファルコに次ぐ腕を持つ。元斗流輪光斬などの必殺技を駆使してケンシロウを苦戦させた。原作、テレビ版共に描写が短いため正確な点は不明だが、ファルコに純粋な忠誠を誓っていることからファルコがジャコウに屈した理由を知ると思料される。
;赤光のショウキ(声優 玄田哲章
元斗の戦士の一人だが、ファルコがジャコウに屈した真実を知る。かつてラオウを倒した後、宛ない旅を続けていたケンシロウとユリアを保護した過去がある。暴虐の限りを尽くすジャコウに怒りを爆発させて命を奪おうとするが、天帝を守護しようとするファルコに止められる。しかしその後ジャコウの息子シーノ(アニメ版ではオリジナル元斗の戦士、青光のボルツに変更)の槍で暗殺されてしまう。
;青光のボルツ(声優 秋元羊介
アニメ版オリジナルの元斗の戦士。原作におけるジャコウの息子シーノがアニメ未登場で、その代役設定で登場。そのため元斗の戦士でありながらファルコと敵対する悪役でありショウキを殺害するが、ケンシロウの北斗百裂拳で爆死。
;緑光のタイガ(声優 佐藤正治)
アニメ版オリジナルの元斗の戦士。原作におけるジャコウの息子ジャスクがアニメ未登場で、その代役設定で登場。ボルツと同じくファルコと敵対する。帝都崩壊後は原作のジャスクの行動どおりリンをさらって修羅の国へ逃亡するが、直後に名も無き修羅に滅殺される。

北斗琉拳

;カイオウ(声優 内海賢二
修羅の国第一の羅将。ラオウの実兄。世紀末救世主伝説を流す。
;ヒョウ(声優 小川真治)
修羅の国第二の羅将。ケンシロウの実兄。黒夜叉を倒す。
;ハン(声優 戸谷公次)
修羅の国第三の羅将。血筋は不明だが、ケンシロウと激闘を繰り広げる。
;シャチ(声優 鈴置洋孝
北斗琉拳の使い手で、羅将に準じる実力を持つ。郡将カイゼルと互角に闘う。片目を犠牲にしてケンシロウを救った。

その他

;アミバ(声優 土師孝也
トキの評判を落すため、トキに変装して悪事を行っていたが、ケンシロウに敗れる。南斗聖拳、北斗神拳の使い手。
己をどんな拳法でも誰よりも早く習得できる天才だと信じて止まず、自尊心を傷つけたトキに異常な恨みを抱く。トキの格好で罪無き村人を木人形(デク)と呼び、新秘孔究明の実験台にかける。ケンシロウにレイの登場までトキと信じ込ませたほど北斗神拳を使いこなし、新しく開発した秘孔でケンシロウを苦しめるが、詰めの甘さから倒すまでには至らなかった。最期は必死の命乞い、情けない死に方でフィニッシュ(断末魔は「うわらば」)。この判り易く、前半との余りのギャップのあるヘタレさが話題を呼び、作中もっとも人気のある悪役となった。なおアニメ版放映時はエンドクレジットでは最後まで「トキ」として表記され、アミバを担当した声優、土師孝也氏は後日そのまま本物のトキの声も担当した。
雑誌ファンロードの読者投稿型辞典にほぼ毎回掲載されることに端を発し、ネット上の辞典にはその種類に関らず、しばしば彼の項目が載せられている。「あ」で始まることから辞書の中でも初めの方に登場するが、普通は先頭を飾ることはない(阻止される)。
参考:アミバ様復活委員会

;ジャコウ(声優 千葉繁
天帝ルイを幽閉し、その権威をもって天帝の代理人として総督の地位に就き、ほしいままに権力を振るった。ファルコに理不尽な命令を下すなど調子に乗っていたが、天帝が解放された後、ファルコによって始末される。

;ジョーカー(声優 千葉繁
シンの副官。アニメオリジナルキャラだがインパクト十分。鳥に乗って移動したり瞬間移動のような技を駆使し、ゴッドアーミー(原作のゴッドランド。アニメではシン配下の部隊へと設定変更)やジャッカルらシン配下の軍団を縦横に操りケンシロウを幾度も追い詰める。トランプを使った幻惑技を多用するなどして直接の戦闘を避ける傾向にあったが、最後は南斗昇天拳というアニメオリジナル拳法を使ってケンシロウと激しく激突。最期は「言うことを聞けば命は助ける」と要求するケンシロウに「情けは要らぬ」と突っぱね死を選んだ。

;ハート様(声優 TV:飯塚昭三、映画:滝口順平
Mr.Heart。シン配下のKING最高幹部の一人で、スペード、ダイヤ、クラブと共に四天王的地位にある。分厚い脂肪で衝撃を吸収する、「拳法殺し」と呼ばれる特異体質でケンシロウを苦しめた。「ひでぶ」という断末魔の悲鳴を残した伝説の漢。(詳細は独立記事にて)

;バット
もともとはささやかな水場を守ってくらす老婆に養子として育てられたらしい。彼女の負担を減らそうと独立を志して旅に出、おなじ牢獄にとらわれたことからケンシロウと知り合う。以後行動をともにするが、当初は、ケンシロウと一緒なら何かと楽が出来るだろうというような、安易な気持ちからだった様だ。ケンシロウとしても、その思惑は承知しつつ同行を許し、彼の要領の良さを頼もしく思っていた節もある。おそらくは斜に構えた態度の裏に隠した心根の優しさを察したからでもあるだろう。
ケンシロウの数々の死闘をまじかに見るうち、目を見張る成長を遂げることにもなり、ジャコウの独裁に反旗を翻す「北斗の軍」のリーダーともなった。
ケンシロウと常に同行していたためか、わずかながら秘孔の知識を身につけていたようでもある。カイオウに突かれた破孔のせいで自身に思慕を寄せるリンを、秘孔をついて記憶喪失にしている。

;リュウガ
あまりのスピードに傷口が冷たく感じるという泰山天狼拳を駆使する拳士。北斗と南斗、いずれにも属さない「天狼星」の宿命を負い、その真の使命は世が乱れる時、天帝の使者として北斗神拳伝承者の覚醒を促すことにあった。ラオウとケンシロウ、いずれが世紀末をおさめるにふさわしいかを図るため、一時ラオウの配下としてはたらき、またケンシロウを激怒させるため残虐の限りを尽くしてトキさえ殺めたと見せかけた後に彼と戦った。結果、ケンシロウを選んだうえでトキとともに天へかえっていった。実はユリアの腹違いの兄でもあった。同じく異母兄弟であるはずのジュウザとの関係は不明。
名台詞
「許せ我が妹ユリア、時代は急ぐ」

関連項目

北斗神拳ハート様




This article is from Wikipedia, the Free Encyclopedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.


社会 • 社会政治経済産業交通教育歴史福祉医療環境環境問題市民活動平和軍事 • 芸術と文化 • 芸術文化言語宗教遊び趣味伝統芸能文学音楽美術演劇映画アニメ漫画建築スポーツゲームギャンブル食文化ファッションマスメディア出版新聞放送テレビラジオ • 世界 • 世界アジアアフリカオセアニア北アメリカ南アメリカヨーロッパ • 日本 • 日本北海道東北関東中部近畿中国四国九州沖縄 • 学問 • 学問文学哲学倫理学心理学社会学法学経済学数学物理学化学生物学地球科学医学工学 • 自然 • 自然宇宙元素気象災害海洋生物植物動物鉱物 • 技術 • 技術コンピュータネットワークエレクトロニクスバイオテクノロジー • 資料 • 索引年表365日地図世界各国関係記事人名一覧一覧の一覧