大江健三郎
大江 健三郎(おおえ けんざぶろう、1935年1月31日 - )は、愛媛県生まれの作家、小説家。東京大学仏文科卒。在学中の1957年、小説『奇妙な仕事』で「東大新聞」五月祭賞に入選。毎日新聞の文芸時評欄にて、平野謙に激賞された事が契機となり、学生作家としてデビュー。翌1958年『飼育』で芥川賞を受賞。障害を持つ長男の誕生を主題として書かれた『個人的な体験』のほか、『万延元年のフットボール』『洪水はわが魂に及び』『同時代ゲーム』『新しい人よめざめよ』などが代表作。評論に『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』など。1994年10月13日、川端康成に続く、日本人で2人目となるノーベル文学賞を受賞。受賞時の記念講演の題目は『あいまいな日本の私』。映画監督伊丹十三は義兄。
日本人作家としては珍しく海外での活動もさかんで、著作が英語、ドイツ語、ロシア語などに翻訳されている。ノーベル賞受賞も翻訳による部分が大きい。国民栄誉賞受賞を拒否しながらノーベル賞は受けた点でサルトルと比較される。
作家研究
現在の活動を作家としての締めくくりと位置づけ、「後期の仕事(レイトワーク)」と呼ぶ。戦後民主主義者を自認し、核兵器問題などについても積極的に発言し続けている。
主な作品
『死者の奢り』 『個人的な体験』 『ヒロシマ・ノート』 『万延元年のフットボール』 『同時代ゲーム』 『「救い主」が殴られるまで - 燃えあがる緑の木 第一部』 『揺れ動く<ヴァシレーション> - 燃えあがる緑の木 第二部』 『大いなる日に - 燃えあがる緑の木 第三部』 『恢復する家族』 『宙返り』 『取り替え子(チェンジリング)』 『憂い顔の童子』 『「新しい人」の方へ』 『二百年の子供』
参考文献
篠原茂 『大江健三郎文学事典―全著作・年譜・文献完全ガイド』 ISBN 494418901X
以下は、上記刊行以後の主なもの。 黒古一夫 『作家はこのようにして生まれ、大きくなった―大江健三郎伝説』ISBN 4309015751 小森陽一 『歴史認識と小説―大江健三郎論』 ISBN 406211304X 張文穎 『トポスの呪力―大江健三郎と中上健次』 ISBN 4881251244 ジャン・ルイ・シェフェル 『大江健三郎―その肉体と魂の苦悩と再生』 ISBN 4896340779 谷沢永一 『こんな日本に誰がした―戦後民主主義の代表者・大江健三郎への告発状』 ISBN 4584391122 同名書 (ISBN 4877120297) の文庫化。 ―― 『反日的日本人の思想―国民を誤導した12人への告発状』 (上記姉妹篇) ISBN 4569573274 『悪魔の思想』(ISBN 4877120378) の改題文庫化。