古今和歌集
『古今和歌集』(こきんわかしゅう)は、醍醐天皇の勅命によって編まれた初めての勅撰和歌集。延喜五年(905年)頃成立。略称『古今集』。真名序は紀淑望、仮名序は紀貫之が執筆した。和歌集としてだけでなく、古今和歌集仮名序は日本最古の歌論としても文学的に重要である。
天皇が勅命を出し、国家事業として和歌集を編むという伝統を確立した書でもあり、八大集・二十一代集の第一に数えられる。平安中期の国風文化確立にも大きく寄与し、『枕草子』では古今集を暗証することが平安中期の貴族にとって教養とみなされたことが記されている。
撰者
紀貫之 紀友則(途中で死亡) 壬生忠岑 凡河内躬恒
構成
20巻で構成され、歌数は総勢1111首。その中に長歌5首・旋頭歌4首を含む。残りはすべて短歌。仮名序。真名序、春(上下巻)・夏・秋(上下巻)・冬・賀・離別・羇旅・物名・恋(1巻 - 5巻)・哀傷・雑・雑体・大歌所御歌に分類されている。
歌風
全体にたをやめぶりと呼ばれる女性的でやさしい歌風を特徴する。収録された歌の時代層は大きく三期にわかれ、初期の読み人知らずの時代、中期の六歌仙の時代、当時の選者達の時代に分類される。万葉集時代の和歌に比べ技巧的であるが、後に編まれる新古今和歌集には技巧が薄く、万葉集と新古今集との中間にあるといえる。
読み人知らず時代の歌風
849年頃までの作者不明の時代。この頃はまだ万葉集のますらをぶり的な歌風が残っており、おおらかな感じになっている。
六歌仙の時代の歌風
850年 - 890年頃までの時代(平安初期の文徳天皇から光孝天皇の時代)。このころになると、万葉集の歌風が消え、古今集独自の技巧的で華麗な歌がでてくる。紀貫之が書いた古今和歌集の巻頭の仮名序で、「近き世にその名きこえたる人」として6人の名を挙げ、その歌を批評している。この6人は後に六歌仙と呼ばれるようになった。嵯峨天皇の頃の漢風文化から、和歌が再び隆盛となり、古今和歌集編纂にまで至る選者たちの時代への過渡期の性格をもつ。なお6人への仮名序での評価は必ずしも高いものではなく、それぞれの欠点が指摘されている。
選者達の時代の歌風
891年以降の時代。歌合や贈答歌などの宮中文化が歌に反映されている。このころになるとより技巧的な歌ができてきて、比喩、掛詞などがより多く使われるようになる。代表の歌人は、撰者である紀貫之等に加えて三十六歌仙に数えられる藤原兼輔、素性法師、伊勢などが有名である。
関連項目
日本の中古文学史 有名な歌人一覧 日本史時代区分表
外部リンク
京都大学附属図書館貴重資料画像 古今集注
この記事はスタブ(書きかけ)です。この記事を加筆して下さる協力者を求めています。