岩波文庫
岩波文庫(いわなみぶんこ)は、岩波書店が発行する文庫。1927年に創刊。
概要
本を安価に流通させることを目的としていて創刊された、日本初の文庫本のシリーズである。正確には、「袖珍本」などのように小型の版型のシリーズはそれ以前にも発刊されていたが、現代普及している「文庫本」のスタイルを完成させたのが岩波文庫であると言ってよい。岩波文庫には、主に日本および世界の古典、学術書を幅広く収めている。評価の定着したもののみを収めるというスタイルで、まだ真新しいテーマの本は、岩波現代文庫に収められる。
文庫の巻末に掲載されている「読書子に寄す―岩波文庫発刊に際して」は、当時の教養・啓蒙主義のもと、知識を一般民衆に普及させるために刊行したという旨とともに、ドイツのレクラム文庫を模範としたことなどが書かれている。当時の社長である岩波茂雄の名前が記されているが、実際には三木清の手になるものといわれる。
かつてはカバーは無く、パラフィン紙で覆われていた。定価は金額ではなく星印で示しており、星いくつで○円、などと計算していた。岩波文庫には原則として絶版はなく、定期的にリクエストの多い過去の刊行物の復刊を行なう。
現代では、他の出版社が数多くの文庫本を出版し、文庫の総出版点数が激増するのと反比例して文庫の総売上が減少し、漫画文庫も当たり前となった。それに伴い、存在感、独自性が強いとは言えなくなった。
分類
カバーの背表紙下側の色によって五つに分けられている。 青―日本と中国とインドの思想、仏教、宗教、歴史、地理、音楽、美術、哲学、教育、自然科学 黄―日本の古典文学 緑―日本の現代文学 白―法律、政治、経済、社会 赤―中国、韓国、インド、アイヌ、チベット、ギリシア、ラテン、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、ロシア、イタリア、スペイン、東欧、南米他の文学
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