地中海性気候
地中海性気候(ちちゅうかいせいきこう)は、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで、温帯に属する。略号はCs。
夏は亜熱帯高圧帯にかかるため乾燥し、冬は偏西風帯に入り、暖流から水分を供給された偏西風によって雨が多くなる。
ケッペンの気候区分では、以下の条件で示されている。
最寒月の平均気温は-3℃以上18℃以下
最暖月の平均気温は22℃以上
夏に少雨(最小月降水量×3<最多月降水量)
回帰線よりもやや高緯度となる緯度30°付近の大陸西岸にみられる。これは、前線帯の緯度が季節とともに移動することで、夏だけ亜熱帯と類似した気候になるものと言える。主な地域は、地中海沿岸、北アメリカ大陸西海岸、黒海~カスピ海にかけた陸地部、アフリカ大陸南端、オーストラリア南西端など。代表は地中海沿岸であり、そこからこの名称が付いた。名称に反して、内海の存在はこの気候を構成する要素として重要ではない。
大陸の東海岸ではモンスーンの影響が大きくなるため、地中海性気候は原則としてみられない。
地中海性気候区では、夏の乾燥を利用した耐干性の樹木性作物(オリーブやブドウなど)、冬の降雨を利用した冬小麦栽培が行われるほか、乾燥して牧草の育たない夏に家畜を高山へ移動する移牧が行われる。 これらを組み合わせた混合農業が地中海式農業である。