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南武線

南武線なんぶせん)とは、神奈川県川崎市川崎駅立川市立川駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線及びその支線(幹線)である。ラインカラーは黄色・オレンジ・茶色の 3色で、1色だけ使う時は黄色。

路線データ

• 路線距離:旅客区間39.6km、貨物専用5.4km • 川崎駅~立川駅間35.5km • 尻手駅~浜川崎駅間4.1km • 尻手駅~鶴見駅間5.4km(旅客営業なし) • 軌間:1067mm • 駅数: • 本線:25駅(起終点駅含む) • 支線:3駅(尻手駅を除く) • 複線区間:川崎駅~立川駅 • 電化区間:全線(直流1500V1500V) • 閉塞方式:自動閉塞式

運行形態

列車種別各駅停車のみである。本線・支線とも、他路線との定期列車の直通運転は行われていない。

利用度は立川駅府中本町駅を除き、川崎寄りで高いため、川崎から武蔵溝ノ口駅登戸駅稲城長沼駅の各駅までの折り返し列車と全線通しの列車が設定されている。車両基地(中原電車区)が武蔵中原駅にあり、朝のラッシュ時の後と終電近くには武蔵中原行きの列車も設定されている。

また、尻手駅から浜川崎駅までの支線(南武支線・一名浜川崎線)をもち、支線内でワンマン運転を行う列車が折り返し運転を行っている。

快速運転

1969年12月15日から1978年10月2日までは川崎~登戸間に快速列車が運行されていた。10時台~15時台に1日6往復運行され、途中停車駅は武蔵小杉・武蔵溝ノ口2駅のみであった。しかし、運転間隔が60分と長かった上に、途中で各駅停車との接続が一切なく(武蔵中原での追い抜きは行われていた)、利用者からは不評であった。

JR東日本の長期計画には南武線での快速運転の復活が盛り込まれているが、稲城長沼駅・武蔵溝ノ口駅などの改良(2面4線化)が前提となっており、実現はまだまだ先のことになる。

臨時列車では快速「川崎-奥多摩ハイキング号」が運行されている。停車駅は川崎・武蔵小杉・武蔵溝ノ口・登戸・立川である(府中本町に停車したこともあったが、中止された)。

なお南武線は、政令指定都市と衛星都市を結ぶJRの電化路線としては、ほぼ唯一快速列車の定期運行がなく、優等列車の設定もない。

貨物列車

浜川崎?尻手間は旅客線は単線であるが、並行して複線の貨物線が敷かれている。この区間は東京貨物ターミナル駅と東海道貨物線を結ぶ路線として、多くの貨物列車が運行されている。

本線上は、かつては奥多摩で採れた石灰石を運ぶ青梅線から直通の「石灰石列車」が多く運行されていたが、1998年8月13日限りで運休、10月3日のダイヤ改正で廃止された。現在は、横田基地へ燃料用石油を輸送する列車が全線に渡って運行されるほか、府中本町駅以北から武蔵野南線、新鶴見~尻手間の短絡線を経由して東京貨物ターミナル駅へ向う列車がある。

歴史

南武線は、私鉄の南武鉄道により開業した路線である。

免許の出願は多摩川砂利鉄道として行われており、多摩川の川原で採取した砂利を運搬するのが目的であった。1920年1月29日に免許が交付された後、その年の3月1日に会社を設立、社名を南武鉄道に改称した。3月17日には終点を立川までの延長、府中町~国分寺町間の支線の敷設を追加申請した。これらは、単に砂利を運搬するだけでなく、多摩地域と川崎とを結ぶ交通路線となることも目指したものであった。

会社設立の際資金集めに難航し、地元の発起人が次々と脱退した。そんな中、浅野セメント(現在の太平洋セメント)の浅野総一郎とその系列企業が名乗りを上げた。浅野総一郎は既に青梅鉄道(現在の青梅線)を傘下に収めており、セメントの原料である石灰石を、青梅鉄道から中央本線・山手線・東海道本線経由で工場のある川崎まで運んでいた。川崎と立川を結ぶ南武鉄道を傘下にすれば、全て自分の系列の路線で運搬することができ、輸送距離も大幅に短くなる。両者の利害が一致し、南武鉄道は浅野系列となった。

1927年に川崎駅~登戸駅間が開業した。当初から全線電化路線であった。目黒にあった競馬場を沿線の府中に誘致し、稲田堤の桜や久地の梅園などへの花見客を誘致するなど、利用者増加のための努力が行われていた。

1930年代以降、沿線には日本電気、富士通信機製造(現:富士通)などの工場が進出し、沿線の人口が急増、南武鉄道はその通勤客を運ぶことになった。また、帝都防衛のための軍事施設も沿線に多く作られ、そのための軍事輸送も南武鉄道が担うこととなった。軍事上重要な路線であるため、1944年に国有化され南武線となった。

この際会社の解散は認められず、南武鉄道は路線以外で保有していたわずかな土地を管理する会社となった。その後アサノ不動産と社名を変更し、現在も存続している。

戦後、高度経済成長により東京都区部の人口が増加すると、南武線沿線も私鉄との乗換駅を皮切りに都市化が進み、利用客が急増した。国鉄は車両の増結、複線化工事の実施などで輸送力増強を進め、1960年代後半には6両化と全線の複線化を完成させた。その後も車両の大型化や新型化、一部区間の高架化などの事業を進めている。

1920年1月29日 多摩川砂利鉄道に川崎町~稲城間の鉄道敷設免許 • 1920年3月1日 会社設立。南武鉄道に改称 • 1927年3月9日 川崎駅~登戸駅間、矢向駅~川崎河岸駅間(貨物線)開業 • 1927年11月1日 登戸駅~大丸駅(南多摩駅の0.3km手前。現在廃止)間開業 • 1928年12月11日 大丸駅~屋敷分駅(現在の分倍河原駅)間開業 • 1929年12月11日 屋敷分駅~立川間開業 • 1930年3月25日 支線の尻手駅~浜川崎駅間開業 • 1944年4月1日 国有化され、国鉄南武線に • 1966年 全線の複線化が完成(立川駅構内を除く) • 1972年5月25日 矢向駅~川崎河岸駅間廃止

車両

本線

209系205系103系

1970年代まで茶色の旧型国電が走り、その後も他路線で不要となった車両を元の路線の塗装色のまま混在させて運行していた。1980年代中ごろから新造のステンレス車が全体の半分ほど配備され、ようやく南武線独自のラインカラーで運行するようになった。103系電車は山手線で使われていた205系電車への置き換えが進められており、2005年度中に全ての103系電車の置き換えが完了する予定である。

支線

205系(改造車)

101系電車がJR最後の定期運用に就いていたが、2002年8月に205系改造車(1100番台)が営業を開始したことにより、2003年11月に定期運用を終了した。205系改造車は、101系の塗色を踏襲して緑色とクリーム色の線が引かれている。

本線

駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 所在地
川崎駅 -km 0.0km 東海道本線京浜東北線京急本線大師線京急川崎駅:徒歩連絡) 川崎市川崎区
尻手駅 1.7km 1.7km 南武支線 川崎市幸区
矢向駅 0.9km 2.6km   横浜市鶴見区
鹿島田駅 1.5km 4.1km 横須賀線新川崎駅:徒歩連絡) 川崎市幸区
平間駅 1.2km 5.3km   川崎市中原区
向河原駅 1.3km 6.6km  
武蔵小杉駅 0.9km 7.5km 東急東横線目黒線
武蔵中原駅 1.7km 9.2km  
武蔵新城駅 1.3km 10.5km  
武蔵溝ノ口駅 2.2km 12.7km 東急田園都市線溝の口駅 川崎市高津区
津田山駅 1.2km 13.9km  
久地駅 1.0km 14.9km  
宿河原駅 1.3km 16.2km   川崎市多摩区
登戸駅 1.1km 17.3km 小田急小田原線
中野島駅 2.2km 19.5km  
稲田堤駅 1.3km 20.8km 京王相模原線京王稲田堤駅:徒歩連絡)
矢野口駅 1.6km 22.4km   東京都稲城市
稲城長沼駅 1.7km 24.1km  
南多摩駅 1.4km 25.5km  
府中本町駅 2.4km 27.9km 武蔵野線 東京都府中市
分倍河原駅 0.9km 28.8km 京王京王線
谷保駅 2.8km 31.6km   東京都国立市
矢川駅 1.4km 33.0km  
西国立駅 1.3km 34.3km   東京都立川市
立川駅 1.2km 35.5km 中央本線青梅線多摩都市モノレール線

南武支線

駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 所在地
尻手駅 -km 0.0km 南武線本線 川崎市幸区
八丁畷駅 1.1km 1.1km 京急本線 川崎市川崎区
川崎新町駅 0.9km 2.0km  
浜川崎駅 2.1km 4.1km 鶴見線

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