前橋駅
前橋駅(まえばしえき)は、群馬県前橋市表町に位置する東日本旅客鉄道両毛線の駅。前橋市の中心駅であり、高崎線経由で上野駅へ直通する一部の中距離電車の発着駅である。朝夕には特急も発着するものの、日中は普通列車のみが運行される。高崎線からは、前橋市へのアクセス・利便性を考えて当駅(前橋駅)行きを設定しているため、当駅折り返し列車が多い。
駅構造
東西に延びる両毛線に沿った、島式2面3線ホームを持つ高架駅である。機能優先でデザイン面の特徴は少ないが、一部の意匠に名駅舎として知られた先代木造駅舎のモチーフを取り入れている。
- 「島式2面3線」の理由であるが、高架路盤4線のうちもっとも南寄りの1線にはレールが敷設されていない(輸送力増強に備えるもそこまでに至っていない)。このため南側ホームは、安全対策としてフェンスを張り、実質片面ホームとなっている。
駅周辺
駅の南北にそれぞれロータリーとバスターミナルが所在。北口からは市内主要地域への路線バスが、また南口からは主に高速バスが発着する。交番が北口にある。北口には隣接してイトーヨーカドー前橋店が所在。南口からは前橋市民文化会館まで徒歩5分。南北ともコンビニエンスストアあり。
群馬県庁、前橋市役所、および繁華街までは1~2km程度離れており、バスかタクシーに依らねば移動し難い。北方約1kmの上毛電気鉄道中央前橋駅との間には連絡バスがある。
なお、北口から北方の赤城山方面へ延びる通称「赤城県道」の両側には、国道50号との交差点近くまで数百メートルにわたってケヤキの大木が連なる。この「ケヤキ並木」は、1950年に戦災復興事業によって植樹されたものであり、前橋市のシンボルの一つとなっている。
歴史
東京から伸びてきた日本鉄道の路線は、1884年に利根川西岸の前橋駅まで到達した。これは現在の前橋駅とは異なり、現・前橋市石倉町付近の位置である(駅は現存せず)。前橋市街とは利根川によって隔てられていたため、利根川への架橋が計画された。一方、日本鉄道小山駅から延伸された両毛鉄道は1889年11月に利根川東岸の現・前橋駅まで開業、翌12月には利根川に橋梁が開通して、日本鉄道も両毛鉄道前橋駅まで乗り入れた(西岸の旧・前橋駅は廃止。両毛鉄道はのち日本鉄道に合併、さらに国有化された)。
爾来、東京からの直通列車が運転されるようになり、県都である前橋市の玄関口としての役割を果たしてきた。駅舎は長らく北口のみであった。
1927年に建設された洋風木造建築の先代駅舎は、この当時に両毛線主要駅で建設された同傾向の駅舎の中でも代表的なものであり、美しい名駅舎として親しまれたが、両毛線高架化事業によって取り壊された。
現駅舎は1986年に完成。この際新たに駅南口が設けられ、駅南側の開発が進んだが、近年、郊外の旺盛な発展と反比例して市内地域の衰退が進んでおり、駅周辺もかつてほどの賑わいはない。