幼稚園
幼稚園(ようちえん)とは、3歳から小学校就学までの幼児を保育し、心身の発達を助長するための教育施設である。19世紀前半に活躍したドイツの教育者、フリードリヒ・フレーベルが作った小学校に上がる前の幼児のための学校が最初の幼稚園である。幼稚園という語は、彼の作った学校の名前であるKindergartenを翻訳して出来た。
ドイツ以外の国々でも、フレーベルに敬意を表してドイツ語からの外来語としてのkindergarten、kindergardenという表現を使う。ただし、最近ではアメリカなどではプレスクール(preschool)という言い方がよく見られるようになっている。ちなみに保育所は、nursery schoolという。
実際にはフレーベルよりも数年早く、イギリスの産業革命の中で、子供の工場労働による健康障害と死亡率の高さに対し、空想的社会主義者といわれるロバート・オウエンが、幼児、子供のための性格形成学院を開校している。
ただし、現在の幼稚園の実態は、殆どがフレーベルの構想の中にあったもので、その意味では彼が幼稚園の生みの親といっても間違いない。ボール遊び、積み木、お遊戯、鳥や小動物と触れ合い、母親の家事の手伝い、言葉遊び、花壇での花や野菜の栽培など、すべて体系的にフレーベルの著作の中にある。
日本の幼稚園の指導内容は幼稚園教育要領の中に示されており、その内訳は「健康」「人間関係」「環境」「言語」「表現」となっている。
2003年現在、日本には14174の幼稚園があり、うち国立4949園、公立5736園(うち都道府県立5園、市町村立・組合立5731園)、私立8389園(うち学校法人立7211園)である。
小学校受験のための幼児教室や幼児教育研究所なども存在する。