幸福の科学
幸福の科学(こうふくのかがく)は、仏教思想や成功理論が中心的な教えの宗教団体。新宗教のなかでもとくに「新新宗教」と呼ばれている一群の教団の一つである。教団側はみずからを「先進宗教」であると称している。信者による教祖・大川隆法への個人崇拝的な信仰や、教義の一部にみられる他の宗教への攻撃などから、カルト教団であると批判されることもある。大川隆法の著書や、その他、幸福の科学に関係した書籍は、一部の書店においては「現代宗教」に分類されている。
設立
東京大学法学部を卒業した中川隆(後に「大川隆法」に改名)が、勤務先の総合商社トーメンを退社後の1986年10月6日に設立した宗教団体で、1991年3月7日に宗教法人格を取得した。「幸福の科学」の英語名は、"The Institute for Research in Human Happiness" である。ローマ字表記の "Kofuku-no-Kagaku" も用いられる。
本尊
本尊は、主エル・カンターレ(釈迦大如来)。エル・カンターレは地球系霊団の最高大霊にして釈迦大如来であり、1991年7月15日に東京ドームにおいて、大川隆法主宰(当時)により「エル・カンターレ宣言」がなされている。
教義
宗教法人「幸福の科学」は、総裁の大川隆法が説いている「仏法真理」を教義とし、「この世とあの世を貫く幸福」を目指している。幸福の科学の会員は、仏・法・僧の三宝に帰依し、「正しき心の探究」と「愛・知・反省・発展」という現代的四正道の実践を通じて、みずからの悟りの向上と、「エル・カンターレ」の本願を実現するための伝道活動をおこなうものとしている。会員には三帰誓願式において根本経典『仏説・正心法語』と『祈願文(1)』『祈願文(2)』が与えられる。大川と教団は、みずからを新宗教(新興宗教)ないし新新宗教に分類されることを望まず、未来志向型の「先進宗教」と称している。しかしながら、通俗的な仏教観と道徳観を背景にした現世利益の強調は、多くの新宗教に共通してみられる教義の特徴であり、その点からも、幸福の科学は、典型的な新宗教(新興宗教)とも言えるだろう。
組織・施設
総裁:大川隆法 「アフロディーテ会」会長:大川きょう子(大川隆法の妻)
アフロディーテ会は、会内で婦人部的な位置づけにあるとされる。 その他に、壮年部的な位置づけにあたる「百歳まで生きる会」などがある。
総合本部が東京都品川区東五反田にある。 また、日本全国に「精舎」と呼ばれる研修・礼拝施設があり、一般に参拝できる精舎は下記のとおり。 総本山・正心館(栃木県宇都宮市) 総本山・未来館(栃木県宇都宮市) 総本山・日光精舎(栃木県日光市) 総本山・那須精舎(栃木県那須郡那須町) 東京正心館(東京都港区高輪) 聖地・四国正心館(徳島県鳴門市) 北海道正心館(北海道札幌市中央区) 秋田・田沢湖正心館(秋田県仙北郡田沢湖町)(準聖地) 箱根精舎(神奈川県足柄郡箱根町) 中部正心館(静岡県引佐郡三ケ日町) 名古屋記念館(愛知県名古屋市東区) 琵琶湖正心館(滋賀県滋賀郡志賀町) 中国正心館(岡山県玉野市) 湯布院正心館(大分県大分郡湯布院町)
四国・徳島が「聖地」とされており、徳島県には、聖地・四国正心館のほかに、善川三朗記念堂や川島特別支部(麻植郡川島町)がある。
その他、地方本部、支部や拠点などが世界各地にあり、なかには「支部精舎」と呼ばれている建物もある。また、戸越精舎(東京都品川区平塚)は、首都圏を中心に住む学生や50歳以上の信者を対象とした道場となっている。東京都港区には教祖殿の大悟館があり、その他、非公式であるが、群馬県吾妻郡嬬恋村に軽井沢精舎、千葉県柏市に雌伏館などが存在する。
関連会社に幸福の科学出版株式会社(東京都品川区平塚)がある。
(2004年5月現在)
活動
教義の内容を編纂して、経典、CD、DVD、ビデオ、布教誌等を発刊。 全国の精舎で研修や祈願、各種大祭や式典を開催。 世界各地の支部や拠点を中心に、大川隆法総裁の「御法話拝聴会」、各種の大祭や式典、研修、祈願、集い等を開催し、伝道活動を展開。
主な大祭行事
新年大祭(1月) 大悟祭(3月) ヘルメス大祭(5月) 御生誕祭(7月) 初転法輪祭(11月) エル・カンターレ祭(12月) 先祖供養大祭(3月、9月)特に御生誕祭とエル・カンターレ祭が二大祭典とされる。
教団発足時の「幸福の科学」
高橋信次との関わり
教祖の大川隆法は、その学生時代に高橋信次の著作シリーズを数日で読破したという。教団発足時には、父親の善川三朗や、当事者以外で最初の協力者となった原久子(1989年に休職し、後に破門された)など、高橋信次を崇拝する人々が中心となって事務局などの運営が行われた。また、高橋信次霊による霊言とされる内容は、最初の『高橋信次霊言集』(潮文社刊)から最後の『アラーの大警告』(幸福の科学出版刊)までの合計19冊が出版され、その他にも、『幸福瞑想法』(土屋書店刊)や『悪霊撃退法』(角川書店刊)のなかで部分的に収録されている(1994年に全て絶版となった)。教義においては、高橋信次霊は「エル・ランティ」とも呼ばれ、イエス・キリストに次ぐ「幸福の科学」の最高指導霊の一人と位置づけられていた。1994年には教義の一部が変更され、大川隆法の代表作『太陽の法』(土屋書店刊)は絶版となり、改訂新版の『新・太陽の法』(幸福の科学出版刊、1997年に『太陽の法』に改題)において、エル・ランティはエンリルと呼ばれるようになり、高橋信次はエンリルの分身とみなされるようになった。同様に、『黄金の法』(幸福の科学出版刊)のなかでは、至高神エルはエル・カンターレのことであるとする一方で、ヤハウェはエンリルと同一視している。
幸福の科学による高橋信次やGLAに対する批判的見解は、新版の『太陽の法』第6章のほか、『宗教選択の時代』第5章などで述べられている。また、『黄金の法』第5章において、高橋信次は内村鑑三や谷口雅春とともに近代日本に現れた預言者の一人として紹介されている。
参考図書
大川隆法 『幸福の法』 (第4章に幸福の科学入門) (幸福の科学出版)ISBN 4876885214 現代セラニティ研究会編 『「幸福の科学」現象を追う―新時代の啓示宗教』 (毎日新聞社) ISBN 4620308781 『神化論』(世界文化社) ISBN 4418915125 関谷晧元 『虚業教団―「幸福の科学」で学んだものは何だったのか』、現代書林、1993年12月 (初期信者の手記。この本のために教団から一億円の損害賠償を請求されるも、最高裁で勝訴) ISBN 4876207003 ―― 『もとなる心へ―「幸福の科学」の皆さんへのメッセージ』 ISBN 481740342X 米本和広・島田裕巳 『大川隆法の霊言―神理百問百答』 (第三者による検証) ISBN 4796602569 志水一夫 『大予言の嘘―占いからノストラダムスまで その手口と内幕』 (「霊言版ノストラダムスを“審神者”する」の章で言及) ISBN 4887181124 ISBN 4887184670
外部リンク
幸福の科学出版 オープンディレクトリー:社会: 宗教・精神世界: 幸福の科学
この記事はスタブ(書きかけ)です。この記事を加筆して下さる協力者を求めています。