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台風

台風颱風(たいふう)は太平洋東シナ海(赤道以北、東経180度以西)で発生する熱帯低気圧(→低気圧)で、最大風速が34ノット(17.2m/s) 以上のものを指す。

台風が東経180度より東(西経)に進んだ場合、64ノット以上のものをハリケーン(Hurricane)と呼び、34ノット以上64ノット未満のものをトロピカルストーム(Tropical Storm)と呼ぶ。

例えば1970年13号台風(台風7013号)は西経域で発生し、一瞬東経域に台風が移動したもののすぐに西経域に去ってしまったために特に勢力が衰えたわけではないものの、台風ではなくなった。 また、台風7229号はマレー半島を抜けてベンガル湾に抜けたことにより台風ではなくなった。

英語のtyphoonと言った場合、地域はほぼ同じであるが規模の定義はより曖昧であり、WMOによる国際分類の定義では、タイフーンと言われるものは日本の台風とは異なる。(日本では、台風に強さの階級を設けている。)

同様の気象現象は世界各地にあり、それぞれの地方により呼び名が違う。国際分類で北大西洋ではハリケーン、インド洋ではサイクロンと呼ぶことになっており、オーストラリア付近では同様の現象をウィリー・ウィリーなどと呼ぶ。

日本では、古くは野分(のわき)と呼ばれ、源氏物語の巻名にもなっている。

台風の分類

最大風速国際分類日本の分類
(旧)(新)
< 17.2 m/sTropical Depression (TD)弱い熱帯低気圧熱帯低気圧
17.2~24.5 m/sTropical Storm (TS)台風弱い台風-
24.6~32.6 m/sSevere Tropical Storm (STS)並の強さ
32.7~43.7 m/sTyphoon/Hurricane/Cyclon (T)強い強い
43.7~54.0 m/s非常に強い非常に強い
≥ 54.0 m/s猛烈な猛烈な

さらに、日本の分類では、風速15m/s以上の暴風圏の大きさに応じて、以下のように分類する。

風速15m/s以上の半径大きさの階級
(旧)(新)
< 200 kmごく小さい-
200~300 km小型(小さい)
300~500 km中型(並の大きさ)
500~800 km大型(大きい)大型(大きい)
≥ 800 km超大型(非常に大きい)超大型(非常に大きい)

これらを組み合わせて、かつては「大型で並の強さの台風」というような言い方をしていた。しかし、組み合わせによっては「小型で弱い台風」となる場合もあり、あまり重大な印象を与えず、その危険の大きさを甘く見た人が外に出かけて、風に飛ばされた物が当たってけがをしたり、洪水に巻き込まれるなどの被害に遭うことがしばしばあった。

そこで気象庁平成12年6月1日から、「弱い」や「並の」といった表現を削除し、上記表の(新)の欄のように表現を改めた。したがって、「小型で弱い台風」と呼ばれていたものは、単に「台風」と表現されるようになった。

ほとんどの台風はからにかけて発生する。通常、太平洋高気圧の縁に沿って移動し、日本列島やフィリピン諸島、台湾朝鮮半島などに大きな被害を与える。

被害という視点で語られるこの台風は、技術的には人工的に勢力を弱めることなどは可能とも言われているが、特に日本の本州に関しては、梅雨以後夏期の水瓶への重要な水源にもなることから、来なければそれでいいというものでもない。

台風の呼称

日本では発生した順に1号、2号と名前を付けていく。正式には、西暦年の下2桁と組み合わせて「台風0321号」のように表記する。特に災害の大きかったものについては上陸地点などの名前を付けて呼ぶこともある(伊勢湾台風など)。 2000年からは米国とアジア各国で構成された台風委員会が台風の国際的な呼称を定め、国外では広く使用されている。(外部リンク参照。)2003年9月韓国南部に大被害をもたらした台風メミは有名である。この名前はたまたま北朝鮮のもので、「メミ」はセミを意味する朝鮮語である。しかし、日本国内では依然として番号による呼び方を使用している。

アメリカではA、B、C順にあらかじめ用意した男女の名前をつける(カスリーン台風、ジェーン台風など)。日本でも戦後の米軍統治時期にはこの命名方法が取られていた。このリストは[1]で見ることができる。

台風の発生メカニズム

台風発生の詳しいメカニズムは判明していない。ただ、赤道を挟んで南北5度の範囲内ではほとんど発生していないので、発生にはコリオリの力がかかわっているのではないかと見られている。また海水の温度が26度以上であることも重要な条件であり、高温の海面から蒸発する水蒸気が原動力になっている。

台風の発達

台風の発生メカニズムがわかっていないものの、発達過程はかなり詳しくわかっている。台風の原動力は凝結に伴って発生する熱である。温暖な空気と寒冷な空気の接触等による位置エネルギーが変換された運動エネルギーが発達のエネルギー源になっている温帯低気圧との大きな違いはここにある。

上昇流に伴って空気中の水蒸気は凝結し、熱(潜熱)を放出する。軽くなった空気は上昇をする。すると地上付近では周囲から湿った空気が中心に向かい上昇し、さらに熱を放出しエネルギーを与える。このような条件を満たすときに台風は発達する。このような対流雲の発達の仕方をシスク(CISK、第二種の条件付不安定)という。

なお、台風が北半球で反時計周りの渦を巻くのは、風が中心に向かって進む際にコリオリの力を受けるためである。中心から遠いほどコリオリの力が優勢になり(北半球では気圧傾斜方向に対して右向き)、近いほど気圧傾斜力が勝って中心にまっすぐ向かう風になる。

台風による被害

毎年10個前後の台風が日本に接近し、そのうち3個くらいが上陸する。
台風による風害、水害、高潮、波浪などの被害がある。

※台風の上陸とは、台風の中心が日本本土の陸地を通過することを示す(小さな岬などを横切っただけの場合は除く)。

記録的な台風

• 室戸台風(1934年) • 枕崎台風(1945年) • 伊勢湾台風1959年

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八朔二百十日二百二十日気象学

外部リンク

台風の国際的呼称




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