光過敏性発作
光過敏性発作(Photo Sensitive Epilepsy, PSE)とは、視覚に飛び込んだ光刺激に対する異常反応の症状をいう。
歴史
この問題が顕在化したのは、映像技術や映像コンテンツの普及と発達によって、人の視覚が人工的な強い光刺激に晒されるようになってからである。特に20世紀の中頃以降、映画・テレビ・アニメ・テレビゲームなどの容赦ない光刺激が、多くの症例を引き起こしている。
これらの症状は一時期「光過敏性癲癇」と呼ばれたものの、光過敏性発作を誘引する原因には光刺激性癲癇(てんかん発作の一種)だけでなく複数の要素が関わっている可能性が指摘されている。そのため、てんかんの一種と言い切ることについては疑問が持たれており、今後の研究が待たれる。
発生例
過去に報告された例は決して少なくない。古くは、光刺激性癲癇として採り上げた1946年の W. Grey Walter の報告(『Nature』誌に発表)などがある。
その後も、視界の大部分を画面が覆ってしまう映画館での視聴、刺激的な映像が流れやすいテレビCFの視聴、などでの報告が見られる。また、テレビゲームによる症例も多数報告されている。
今日において光過敏性発作について代表的な例を挙げるとすれば、アニメ『ポケットモンスター』の放送において1997年12月16日に日本全国で起こった「ポケモンショック」事件が有名である(詳細はポケットモンスターの記事を参照)。
それらアニメやテレビゲームでは、特に幼年層を中心として映像への意識や注意の没入度が非常に高く、画面からほとんど目をそらすこともなく視聴しているため、発作を起こす可能性のある視聴者が光刺激の発生に対し光過敏性発作を回避することが、難しいと見られている。そのため、十分に離れて明るい場所で視聴するよう視聴者に促すことが、多くの国の該当業界におけるガイドラインで定められている。