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書 (造形芸術)

(しょ)には、文字にかかわる多くの意味があるが、造形芸術としての書は文字をを素材とし、基本としては毛筆によって書くものである。書道という語によって、「書」と表現する他の意味と分けることも多い。「」は、「精神・感覚を磨く」という意味である。

今の中国の地において発達したもので、主にを含ませた毛筆を用いて書くが、ペンや万年筆などによる「硬筆」を含めることもある。後漢の時代にの発明とともに盛んになり、の頃に王羲之・王献之の2代で大きく発達した。日本には、漢字の伝来以降、特に唐から多くの書がもたらされ、平安時代には草仮名が創作された。

書と習字は混同しがちであるが、習字は読んで字の如く「文字を習うこと」。すなわち、文字を美しく正しく書くトレーニングで、手本をもとにする。書はむしろ王義之の『蘭亭序』にみられるように主義主張や情念をも書字に表現する言語表現の手法であり、西欧におけるスピーチに相当する要素を持つ。

鑑賞対象の書としては古代〜現代の亀甲や獣骨に彫り込まれた甲骨文、印章を含む青銅器等に鋳込まれた金文、石碑、墓碑銘など石刻文(金文、石刻文をあわせて金石文という)、竹簡、布帛等も書作品として鑑賞される。篆刻作品としての印、印影もまた書道作品である。

書の発達には古代における紙の発明が大きく寄与し、紙に書くのが常識とされてきたが、今日では書く対象物もいろいろで、造形美の幅も大きく広がっている。新しいものでは、建築素材として開発された漆喰タイルなどがある。




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