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文化

1. 人間が長年にわたって形成してきた慣習や振舞いの体系。

衣、食、住などの日常生活に関わる慣習や、芸能道徳宗教政治経済といった社会構造まで文化の幅は非常に広い。イギリスの人類学者エドワード・タイラーは、文化を、上述のようなものに加え、人間が社会の成員として獲得したあらゆる能力と慣習が文化に含まれることを指摘している。また、タイラーは単独の要素よりも様々な文化要素の複合に着目し、それらが全体として文化を構成すると主張している。

社会の成熟度が増していくにつれて、文化的事柄の体系と分岐は、繊細さと精緻さの度合いを増していく。たとえば、茶道や華道のしきたり、決まりの細かさを見るとよいだろう。タイラーの指摘に従えば、茶道や華道が単独で文化を構成すると言うよりも、茶道が発達する社会的背景、慣習、宗教などの複合的全体が文化であると定義付けることができる。

文化は、「未開」の対極と考えられることもある。英語でも、ドイツ語でも、大方の近代語では、「文化」に当たるcultureKulturは、動詞として使われた場合、「耕す」、「培養する」、「洗練したものにする」、「教化する」といった意味合いを持つ。

文化の概念は、通常、ある程度以上のサイズの人間集団に対してのみ用いられ、動物や個人に適用されることはない。また、地域や集団、時代によって文化様式は大きく異なることがある。19世紀末から20世紀にかけて活躍したアメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトは、文化相対主義の立場から、個々の文化はそれぞれの固有様式で統合されており、他の文化からの基準では本当の意味では理解することができないと主張している。

日本文化や東京の下町文化、室町文化など地理的、歴史的なまとまりによって文化を定義するもの、おたく文化のように集団を構成する人を基準に文化を定義するもの、出版文化や食文化のように人の活動の種類によって定義するものなど、個々の文化は様々な形で定義、概念化される。

更に小規模な集団にも学校の「校風」、ある家系の「家風」などがあるが、これらが文化と呼ばれることは稀である。

文化の特徴

人間は他の動物に較べ、環境に適応し生存していくための身体的特徴が少ない。動物の場合、肉食動物には牙や爪があり、寒冷地に住む動物が獲得した厚い毛皮や皮下脂肪など、生存のための顕著な有機体的特徴・機能を持っている。これに対し人間は、生存手段を生物としての身体的特徴以外に持っている。狩の際には狩猟のための文化、即ち狩の道具や獲物を解体する道具を用い、気候が寒冷ならばそれに適したな文化、即ち体温維持可能な服装や住居・生活習慣を生み出してきた。このように、文化は有機体としての身体的特徴を超えたところに存在する。このような文化の特徴を、超有機体的性質という。文化のこの性質のために、人間は多様な環境に適応することができ、技術の進歩や社会体制・思想の変化など応じ、新たな文化体系を生み出してきた。

関連用語

• 文化的多様性 • 文化的相対主義 • サブカルチャー • 文化遺産 • 文化遺産一覧風俗

関連項目

服飾 - 身体装飾 - 食文化 - 住宅芸術 - 文学 - 伝統芸能 - 芸能 - - 葬祭 • 宗教 - 政治 - 経済 - 制度


2. 地名の1つ。東京都墨田区にある。

3. 日本の元号の一つ。文化 (元号)を参照。




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