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東ティモール

東ティモール民主共和国(ひがしティモールみんしゅきょうわこく)、通称東ティモールは、東南アジア島国1999年8月30日、国連主導の住民投票によりインドネシアの占領から解放され、2002年5月20日独立した。国際法上はポルトガルから独立したことになる。21世紀最初の独立国。

インドネシア群島にあるティモール島の東半分とアタウロ島、ジャコ島、西ティモール内にある飛地オエクシで構成されている。南方には、ティモール海を挟んでオーストラリアがあり、それ以外はインドネシア領である。

東ティモール民主共和国
Republika Demokratika Timor Lorosa'e (テトゥン語)
República Democrática de Timor-Leste (ポルトガル語)

(詳細) (拡大)
国の標語: Honra, Pátria e Povo
(ポルトガル語: 名誉、故国および国民)
公用語 テトゥン語ポルトガル語
首都 ディリ
首都の座標 南緯 8度50分
東経 125度55分
大統領 シャナナ・グスマン
首相 マリ・アルカティリ
面積
 - 総計
 - 水面積率
世界第154位
15,007;km²
極僅か
人口
 - 総計(2004年
 - 人口密度
世界第153位
1,019,252
68人/km²
GDP (PPP)
 - 合計(2001年
 - 1人当たり
世界第183位
4億4,000万ドル
500ドル
独立
 - 宣言

 - 承認
ポルトガルより
1975年11月28日
主権回復
2002年5月20日
通貨 USドル
時間帯 UTC +9
国歌 故国
ccTLD .TP
国際電話番号 670

国名

正式名称は、Republika Demokratika Timor Lorosa'e (テトゥン語: レプブリカ・デモクラティカ・ティモール・ロロサエ)、República Democrática de Timor-Leste (ポルトガル語:レプブリカ・デモクラティカ・ヂ・チモール・レシテ)。略称は、Timor Lorosa'e (テトゥン語)、Timor-Leste (ポルトガル語)。

公式の英語表記は、Democratic Republic of Timor-Leste、略称は、East Timor。

日本語の表記は、東ティモール民主共和国。通称、東ティモール。ティモールの部分は、チモールとも表記される。ちなみに、現地の発音は、「ティ」と「チ」の中間音。

国名は、「ティモール島の東部」という意味である。「ティモール」は、マレー語インドネシア語で「東」を意味する。テトゥン語の「ロロ」は「太陽」、「ロロサエ」は「日の出」またはその方角(すなわち「東」)を意味する。ポルトガル語の「レステ」も「東」を意味する単語。

歴史

ティモール島は16世紀にポルトガルによって植民地化された。その後オランダが進出し、一時はポルトガルがこれを撃退したが、1859年に西ティモールをオランダ領として割譲し、ティモール島は東西に分割された。

第2次世界大戦時には日本軍が占領したが、日本の敗戦によりオーストラリア軍の進駐を経てポルトガル総督府の支配が復活し、1949年にインドネシアの一部として西ティモールの独立が確定した後もポルトガルによる支配が継続した。これに対し、人口の中で圧倒的多数を占める地元住民は独立志向を強めた。

1974年にポルトガルで左派を中心とした民主革命が起こり、植民地の維持を強く主張した軍部の支配が崩壊すると、東ティモールでも独立への動きが加速し、マルクス主義色の強いフレティリン(東ティモール独立革命戦線)がその中心となった。

1975年、フレティリンに反対する右派勢力と連携したインドネシアのスハルト政権が西ティモールから侵攻を開始する中、11月28日にフレティリンが首都ディリで「東ティモール民主共和国」の独立宣言を行った。しかし直後にインドネシアが東ティモール全土を制圧し、1976年に27番目の州として併合宣言を行った。国連総会ではこの侵略と不法占領を非難する決議が直ちに採択されたが、米欧豪日などの有力諸国はインドネシアとの関係を重視し併合を事実上黙認した。

スハルト政権は官吏や教員などを派遣して「インドネシア化」を推進し、国軍によるゲリラ掃討作戦を継続したが、サンタクルス事件のような住民の大量虐殺も起こった。フレティリンの軍事部門であるファリンテルは民族抵抗革命評議会(CRRN)の主要メンバーとなり、シャナナ・グスマンが議長になったが、インドネシア政府はグスマンを逮捕し、抵抗運動を抑え込んだ。その一方で、1996年ノーベル賞は平和賞が現地カトリック教会のベロ司教や独立運動家のラモス・ホルタに贈られた。

1998年にインドネシアでの民主化運動でスハルト政権が崩壊すると、後任のハビビ大統領は東ティモールに関し特別自治権の付与を問う住民投票を実施する事で旧宗主国のポルトガルと同意した。

1999年8月30日に国連の監督のもとで住民投票が行われ、特別自治権提案が拒否された事で独立が事実上決定したが、これに反発するインドネシア治安当局は、インドネシア併合維持派の武装勢力(民兵)を使って破壊と虐殺を行い、それがほぼ終了した段階で、多国籍軍が派遣された(東ティモール紛争)。その結果暴力行為は収拾したが、多くの難民が西ティモールに逃れた。この中で、日本の自衛隊も平和維持活動として派遣され、国連と協力して活動を行った。

その後の制憲議会選挙ではフレティリンが圧勝し、大統領にはグスマン、首相にはマリ・アルカティリが選出され、2002年5月20日に独立式典を行った。

政治

国家元首の大統領は、主として象徴的な役割を果たすにすぎないが、立法に対する拒否権をもつ。国民の選挙によって選ばれ、任期は5年。

立法府は、一院制国民議会で、議席数は、52以上65以下の範囲で法律によって定められる。ただし、第1期のみは特例として88議席。議員は、国民の選挙によって選出され、任期は5年。

行政府の長は、首相である。議会での選出後、大統領が任命する。

地方行政

詳細は東ティモールの県を参照

全13県。国土の北部沿岸を中心とするディリ地方、島の東端部のバウカウ地方、国土の中央部のサメ地方、西ティモールとの境界線付近のマリアナ地方、そして、西ティモール内の飛び地であるオエクシ地方に大きくグループ分けされる。 • ディリ地方 - ディリ県、マナツト県、リキシャ県 • バウカウ地方 - バウカウ県、ビケケ県、ラウテム県 • サメ地方 - アイナロ県、アイレウ県、マヌファヒ県 • マリアナ地方 - エルメラ県、コバリマ県、ボボナロ県 • オエクシ地方 - オエクシ県

地理

経済

ポルトガル領時代は、アンゴラモザンビーク等の他の植民地同様、工業化が全く進まず、自給自足的な農業に依存した貧困状態だった。インドネシアによる統治が始まると社会資本の整備が緩やかに進んだが、1999年の住民投票で独立支持派が勝利するとインドネシア併合維持派の民兵が首都ディリを破壊し、経済は壊滅状態に陥った。

その後、日本を含む外国政府や国際機関などの支援で徐々に経済復興が進んでいるが、独立後の東ティモール政府も歳入の多くを外国からの援助に依存しており、経済の自立化はまだこれからである。

なお、南方海域には海底油田があり、将来の経済発展の核として期待されている。隣国オーストラリアとの境界線確定が課題だが、東ティモール側はインドネシア政府が結んだ境界線の見直しを求め、交渉は難航している。

国民

住民はメラネシア人が大部分である。その他中国人など。

言語はテトゥン語ポルトガル語が公用語である。その他、インドネシア語英語が使われている。

宗教はローマ・カトリックが90%、イスラム教が4%、プロテスタントが3%、その他ヒンドゥー教、仏教、アニミズムなどとなっている。(1992年推計)

文化

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考

関連項目

東ティモールの政党 • 東ティモール関係記事の一覧

外部リンク

公式

東ティモール政府(英語) • 東ティモール外務・協力省(英語)

その他

日本外務省 東ティモールの情報


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