東トルキスタン
東トルキスタン(ひがしとるきすたん, ウイグル語:Sharqiy Turkistan)は、トルキスタン東部地域のことで、現在の中華人民共和国領新疆ウイグル自治区を指し、「中国領トルキスタン」とも言う。南にチベット高原(チベット自治区)、東に甘粛省・青海省、北東にモンゴル高原(モンゴル国)、北西にカザフ草原(カザフスタン)と接し、西は西トルキスタンである。
東トルキスタンは地域概念であるが、特にウイグル人の中国からの独立派の人々が、中国視点の地名である「新疆」を嫌い、ウイグルの居住地域の地域名として好んで用いる。
歴史
東トルキスタンには、古くはインド・ヨーロッパ語族の言葉を話す人(いわゆるアーリア人)が居住していた。モンゴル高原に栄えた遊牧ウイグル帝国が840年に崩壊すると、逃亡してきたウイグル人が天山山脈北麓に天山ウイグル王国を建国し、同時期に別のチュルク系民族がタリム盆地にカラ・ハン朝を興した。この結果、東トルキスタンの住民は、次第にチュルク化に向かい、カラ・ハン朝がイスラム教改宗すると、イスラム化が進んだ。
1759年に清が辺境の地の東トルキスタンを征服し支配下に入れ、新疆(「新しい領土」の意)と命名する。清の崩壊後は中華民国は清の領土を継承すると宣言し新疆省とした。
第二次世界大戦末期に一時的に独立した時期があった。 1944年 - 1946年には東トルキスタン共和国が建国されたが、中華人民共和国に再征服されて、新疆ウイグル自治区とされた。
東トルキスタン独立運動
東トルキスタン地域の中国帰属を拒否する人々は、中華人民共和国の東トルキスタン編入の過程に国際法上の問題があるとして、現在の中国の東トルキスタン支配は無効であると主張する。
右の旗は東トルキスタン共和国当時の東トルキスタン国旗で、現在は独立派の運動旗として用いられている。
中国政府は独立運動グループの主要なグループである東トルキスタンイスラム運動(ETIM)をアルカーイダと関係があるテロリストグループと宣伝しているが、ETIM側はアルカイダとの関係を否定している。
また、東トルキスタンイスラム運動のほかに、以下のような多種の独立運動グループが知られる。 ウイグル人国際連盟 ウイグル解放組織 東トルキスタン解放組織 東トルキスタン解放陣線 東トルキスタン国際委員会 東トルキスタン・イスラム党 東トルキスタン・イスラム真主党 イスラム改革者党突撃隊 など。