教員の職階
教員の職階 (きょういんのしょっかい) とは、学校において具体的に教員が担当する職の名称である。教員の職階制度には、主に2種類がある。1つは、就学前教育、初等教育、中等教育を行う学校においてとられるもの、もう1つは高等教育を行う学校においてとられるものである。
就学前教育、初等教育、中等教育を行う学校での職階
この制度がとられる学校を列記すると、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、聾学校、養護学校である。 主な職階は、教頭、教諭、助教諭、講師であり、また授業を単一で行うことはないが、実習助手が含まれる場合もある。
;教頭
- 校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童、生徒の教育をつかさどる。校長に事故があるときはその職務を代理し、校長が欠けたときはその職務を行なう。教頭になるには、一定年数以上の教育の経験などがなければならない。
- 児童、生徒の教育をつかさどる。教諭は、正規教員で、各学校の種別に対応する教員免許状の普通免許状または特別免許状を有していなければならない。
- 教諭の職務を助ける。助教諭は、臨時教員であり、教員免許状の臨時免許状を有していなければならない。第2次世界大戦後間もない時期は、教員の数が足りなく積極的に用いられたが、その後教員を希望する人が増えたため、現代ではほとんど見られない職階になった。
- 教諭又は助教諭に準ずる職務に従事する。常勤講師と非常勤講師に分けられ、常勤講師は、普通免許状、特別免許状、臨時免許状のいずれかの教員免許状を有していなければならない。非常勤講師は、教員免許状がなくてもなることができ、このような非常勤講師を特別非常勤講師という。
- 児童、生徒の養護をつかさどる。学校の保健室などを担当する教員である。養護教諭は、正規教員で、教員免許状の養護教諭の普通免許状を有していなければならない。
- 養護教諭の職務を助ける。養護助教諭は、臨時教員であり、教員免許状の養護助教諭の臨時免許状を有していなければならない。
- 児童、生徒の栄養の指導及び管理をつかさどる。栄養教諭は、正規教員で、教員免許状の栄養教諭の普通免許状を有していなければならない。
- 学校図書館の専門的職務をつかさどる。司書教諭は、通常の「教諭」をもってあてられ、その教諭は、大学などで開講される司書教諭の講習を修了した者でなければならない。
- 実験又は実習について、教諭の職務を助ける。通例、高等学校や中等教育学校などの卒業者、それ以上の学力を有すると認められる者が務める。
高等教育を行う学校での職階
この制度がとられる学校を列記すると、大学、大学院、短期大学、高等専門学校である。 主な職階は、教授、助教授、講師であり、また授業を単一で行うことはないが、助手が含まれる場合もある。
;副学長(大学等)、副校長(高等専門学校のみ)
;学部長- 学部に関する校務をつかさどる。学長の委任を受けて、訓告、停学、退学の懲戒処分を学生に対して行うことがある。高等専門学校にはない職階。短大には学部がないため学科長といわれ、大学の学部長と同じく学長の委任を受けて、停学ないし退学処分をくだすことができる。
- 学生への教授、学生の研究指導、教育や学術振興のための研究活動をおこなう。この職務のうち、1つしか担当しない者もいれば、複数を担当する者もいる。
- 教授の職務を助ける。教授に次ぐ地位である。
- 教授又は助教授に準ずる職務に従事する。教授、助教授に次ぐ地位である。
- 教授及び助教授の職務を助ける。通常、単独では授業は行わない。
高等教育における職階制度の問題
高等教育での職階制度は、教育研究機関の中に、強い階級制度をもたらす。重要な役職に就くには、まちがいなく教授でなければならない。また、講座制をしいている場合は、それ以外に研究活動と教育活動の両面で、教授が大きな権限を持ち、場合によっては各種の活動が停滞してしまうこともある。なお、教授に昇格する条件のほとんどは、研究業績である。なお、中等教育以下では、教員のほとんどが教諭であるため、深刻な階級問題は存在しない。
関連項目
学校職員 - 教員
教授 - 講師 - 助手 - 司書教諭
学校
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