使徒行伝
使徒行伝は、新約聖書中の一書。カトリックでは「使徒行録」とも。日本ハリストス正教会では「聖使徒行実」という。(新)共同訳聖書では「使徒言行録」であるが、この表題には批判があり、ギリシア語 Πράξεις των Αποστόλων やラテン語 Actus Apostolorum、また各国西洋語の翻訳(例えば英語の Acts of the Apostles)から考えても、「行伝」が適切であるとの指摘が田川建三らから寄せられている。
四福音書とともに、歴史書として位置付けられている。ルカによる福音書の続巻であるが、後に、新約聖書の構成上から分けられた。キリストの昇天とそれ以後の使徒の活動を伝える。
伝統的に、作者はパウロの協力者でもあるルカとされてきたが、学問上は不明。ルカ伝の作者と同一人物。伝えの通り、ルカである可能性もある。異教徒の宣教に積極的な態度を見せていることから、作者を非ユダヤ人と考える研究者、復活の地がエルサレムである等、エルサレム中心的な考えから、ユダヤ人であるとする研究者、双方がいる。