恒星
恒星(こうせい)とは、主に水素、ヘリウムの核融合エネルギーにより自ら輝く天体。天体としての寿命を終えたあとは、その質量によって異なる運命をたどる。 中性子星, ブラックホール
恒星の名称
比較的明るい恒星は固有名がつけられたが、地方によって名称はさまざまだった。星表が作られるようになると、代表的な星表につけられた名前が次第に使われるようになった。現在は、プトレマイオスがまとめた星表の名称が多く使われる。ギリシャ神話に由来する名称が多いが、アラビア語のものもある。これはプトレマイオスの著書がアラビア語に訳され、そこから広まったと考えられている。
それほど明るくない恒星は、主にヨハン・バイエルのバイエル星表に記載された記号で呼ばれる。これはバイエル記号と呼ばれる。星座ごとに明るい順にα星、β星とギリシャ語の記号をつけるもので、足りなくなると小文字のローマ字のアルファベットが、それでも足りないとローマ字の大文字が使われた。バイエルの死後、星座の境界が変更されたため、たとえばα星がない星座などが存在する。また、必ずしも明るい順につけられているわけでもない。具体的には、ギリシャ語のアルファベットと星座名をあわせ、「こと座 α星」などと呼ぶ。国際的にはラテン語を使い、α Lyraeと書く。このとき星座名は属格に活用変化させる。3文字の略符を使い、α Lyr と書いてもよい。4文字の略符もあるが全く使われない。
バイエルは混乱を防ぐため、たとえばローマ文字のa星を作らなかった。また、最も星の多い星座でも、Q星までしかつけなかったため、R以降の文字は、変光星などの特殊な天体につけられる。
これよりさらに暗い星は、ジョン・フラムスチードの星表に記されたフラムスチード番号で呼ばれる。恒星を西から順に1番星、2番星と数字の符号をつけるものである。ただし、フラムスチード番号は、南天の星座にはつけられていないなどの弱点がある。フラムスチード番号で、上記のこと座α星を表すと、こと座3番星(3 Lyrae、または 3 Lyr)となる。この番号は、フラムスチードの望遠鏡で見たところ、こと座で西端から3番目にあった星ということになる。
よく、バイエルが命名しなかった暗い星に順番に番号が振られたと言われることがあるが、誤りである。たとえば、オリオン座α星(ベテルギウス)は、フラムスチード記号ではオリオン座58番星となる。多くの恒星が、両者によって命名がされている。ただし、現在はバイエル符号が主に使われ、フラムスチード番号は主にバイエル名のついていない星に使われる。
これよりもさらに暗い星は、さらにそののちに決定された星表でつけられた番号や記号で呼ばれる。
語源
「恒星」という言葉は、地球からその星を見たときの天球上の位置がほとんど変化せず、「恒に」その場所にあることに由来すると言われる。これに対し、天球上を移動していく星のことを「惑う星」という意味で「惑星」と言った。太陽以外の恒星は地球から数光年以上の離れた場所にあるため、地球の公転や太陽系との相対運動によって生じる見かけ上の位置変化(固有運動)は非常に僅かである。固有運動の大きいバーナード星(HIP87937)でも10.36秒/年に過ぎない。
そのため、特に注意を払っていなければ数十年から数百年程度の時間では肉眼で変化を確認することは困難である。 恒星たちは、地球の自転によって互いの位置関係を保ったまま天球上を回転しているように見える。
一方、太陽系内の惑星は地球との距離が短いため互いの公転による見かけ上の位置変化が大きい。地球から見ると、惑星は他の恒星たちとの位置関係を変え、つまり天球上を動いているように見える。
関連事項