抵抗器
抵抗器(ていこうき)とは、一定の電気抵抗値を得る目的で使用される受動素子である。電流の制限や、電圧の分圧、時定数回路などの用途に用いられる。
抵抗器の主な定格
抵抗値- 電気抵抗の値。単位はΩ(オーム)である。
- 定格抵抗値に対する偏差の許容値。単位は%である。
- 抵抗器の温度変化に対する抵抗値変化の割合。単位はppm/℃である。
抵抗器の種類
抵抗器はその構造によって幾つかの種類が存在する。
機能による分類
固定抵抗器
- 抵抗値が一定の抵抗器
- 抵抗値を変更することができる抵抗器。ボリュームとも言う。抵抗体を露出させた固定抵抗器の端子間に、スライダと呼ばれる可動端子を設けることによって実現する。スライダを直線的に移動させる形状のものと、円周上に移動させる形状のものがある。
- 可変抵抗器の一種であるが、回路定数の調整等、抵抗値を一度変更したらそのままの値で使用するような用途に使う抵抗器。抵抗値変更にはドライバ等の補助的な工具を必要とするものが多い。
構造による分類
金属皮膜抵抗 厚膜型
- 汎用に使える高精度抵抗器。俗にキンピと略される。
- 高精度。低温度係数だが高価。
- 中電力向け。耐熱性良好。サンキンと呼ばれる。
- 価格が極めて安い。特性はよくない。
- 特性は炭素皮膜に似ているが、雑音がやや大きい。寄生インダクタンスが低く、高周波向け。信頼性はよい。
捲き線抵抗
- 極めて高精度。大電力向け。
金属箔抵抗
- 極めて高精度。温度係数も極端に低い。非常に高価。
金属板抵抗
- 極めて低い抵抗値が得られる。mΩオーダーまで。
- 超高抵抗値(100MΩから1TΩ)が得られる。
- 複数の抵抗器を一つのパッケージに封入した抵抗器。ネットワーク抵抗とも言う。
- 同一抵抗値を手軽に多数並べるときに使う。
- アナログ回路等で、抵抗値の比率が重要となるときに使う。
抵抗器の表示
固定抵抗器
表面積が広いとき、直接抵抗値等をアラビア数字で刻印する場合があるが、大部分の小さい抵抗器には色の帯により抵抗値を表現する。抵抗器の端に近い位置にある帯から順に読み、帯は4本から6本で構成されている。
有効桁数2桁の抵抗器の場合
| 色 | 数値(1,2) | 乗数(3) | 許容差(4) |
| 黒 | 0 | 1 | - |
| 茶 | 1 | 10 | ±1% |
| 赤 | 2 | 102 | ±2% |
| 橙 | 3 | 103 | ±0.05% |
| 黄 | 4 | 104 | - |
| 緑 | 5 | 105 | ±0.5% |
| 青 | 6 | 106 | ±0.25% |
| 紫 | 7 | 107 | ±0.1% |
| 灰 | 8 | 108 | - |
| 白 | 9 | 109 | - |
| 銀 | - | 10-2 | ±10% |
| 金 | - | 10-1 | ±5% |
| 無色 | - | - | ±20% |