低気圧
低気圧(Low pressure)とは、周囲より気圧の低い部分をいう。
成因
中高緯度で発生する低気圧
2つの気団(あるいは高気圧)が接するところには、前線ができる。この前線の両側で、それぞれの高気圧による風の風速の差が生ずる。このため前線が振動を起こし、寒気の中に暖気が入り込んだ部分では気圧が下がり、低気圧が発生する。
このような成因で発生する低気圧を温帯低気圧という。
温帯低気圧が発達するには、2つの高気圧の温度差が大きい、前線にうまく暖気が入り込む、などの条件が必要である。
日本に影響する低気圧は、中国・東シナ海で発生し、日本列島を西南西から東北東方向に横切り、アリューシャン列島あたりで消滅することが多い。
低緯度で発生する低気圧
熱帯の海洋上で発生する低気圧を、熱帯低気圧という。成因も構造も温帯低気圧とは異なる。
熱帯低気圧は、(1)海水面温度が高く(26~27℃)、(2)転向力のある程度大きい北緯(南緯)5~25°の範囲で発生する。
熱帯の大気は通常条件付き不安定な状態にあり、海水面温度が高い海域では蒸発が盛んに行われため、上昇気流が起きやすい。この上昇部分は気圧が低くなるため、周囲から空気が流れ込み、転向力のために渦状の流れとなり、積雲や積乱雲が発達する。 上昇気流により上空の空気の温度が高くなると、このサイクルがますます加速され、低気圧が発達する。
熱帯低気圧の最大風速が17.2m/sを超えるまで成長すると、台風となる。台風がさらに発達するためには、海水面が28℃以上の海域を通過することが必要である。