民主党 (アメリカ)
民主党(The Democratic Party)は、共和党とともにアメリカ合衆国の二大政党を構成する政党。
1820年代に分裂したトーマス・ジェファーソンの民主共和派の流れを汲み、アンドリュー・ジャクソンを領袖に結党された民主共和党が前身である。1830年より現在の「民主党」を名称にしている。シンボルはロバとして親しまれている。
民主党は歴史的にその支持勢力に北部と南部に分けることができるだろう。北部は大都市の移民集団で、カトリック系やユダヤ系移民に支持される一方で、南部は奴隷制廃止に反対し、1860年代には連邦を離脱してアメリカ南部連合を結成した白人層であった。彼らは南部11州で支持層を拡大して「一党南部」または「堅固な南部」と言われる強力な基盤を形成することになった。
大恐慌のさなかの1932年にはフランクリン・D・ルーズベルトが大統領選挙に当選してホワイトハウス入りを果たし、大恐慌で苦しむ都市労働者をはじめ、黒人、カトリック教徒、ユダヤ系市民、そして民主党の支持基盤である南部人らを結集したいわゆる「ニューディール連合」を形成することとなった。しかしこのような多様な価値観を内包する党はその後の公民権立法などの人種政策の実施により、南部白人層の離反(レーガン・デモクラット)を招くこととなる。また女性の権利をめぐる中絶論争で進歩的な政策の立場から、保守的な白人層や宗教右派などの離反も招いた。ここに二大政党の再編成が起こり、民主党は窮地に追いやられることになったといわれている。
そのため、1992年の大統領選挙に出馬したビル・クリントンはより右派寄りの政策を取ることによって支持層を広げ、政権獲得に成功した。しかし、クリントンの任期途中(1994年の中間選挙)から議会は共和党が多数を占め、さらに2000年の大統領選挙で民主党は政権を失い、党勢は低迷した。
2004年の大統領選挙では、民主党の大統領候補の指名獲得を確実にしているジョン・ケリー上院議員が、現職ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領と国内の支持を二分する展開となっており、政権奪回も有り得る情勢となっている。
伝統的に、共和党の志向する「小さな政府」に対して「大きな政府」を志向する。また環境や人権・福祉に対して共和党より積極的な政策を取ることが多い。このため西欧の社会民主主義政党に近いと評される事もある。
支持層は東海岸・西海岸の大都市住民、ブルーカラーの労働者・黒人・ヒスパニックなどの社会的立場が比較的弱い人々が多い。
第二次大戦後の民主党出身の大統領
第33代:ハリー・S・トルーマン(1945年-1953年) 第35代:ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ(1960年-1963年) 第36代:リンドン・ジョンソン(1963年-1969年) 第39代:ジェームズ・カーター(1977年-1981年) 第42代:ウィリアム・ジェファーソン・クリントン(1993年-2001年)
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