東京タワー
東京タワー
東京タワー(とうきょうタワー)は、東京都港区にある、エッフェル塔を模した赤い塔である。
概要
正式名称を日本電波塔という。建築学者・内藤多仲(1886~1970)と日建設計株式会社が共同で設計。地上333メートルはエッフェル塔の324メートルより9メートル高く、自立式鉄塔としては世界最高。重さは約4000トンで、約7000トンのエッフェル塔よりも大幅に軽い。昭和33年(1958年)10月14日に完工、12月7日から公開を開始した。12月23日に完工式が行われ、正式な営業を開始した。日暮れから深夜0時までの間、美しくライトアップされる。ライトの色は季節によって異なり、夏は白色、春・秋・冬はオレンジ色である。地上120メートルと125メートルの高さに大展望台が、地上225メートルの高さに特別展望台があり、東京市街を一望できる。天候が良ければ富士山も見ることができる。
テレビ・ラジオなどの各種放送電波を発信しているほか、大地震時のJRの列車停止信号を発信するアンテナ、公害調査のための風向風速計、温度計なども取り付けられている。
タワーに包まれるように4階建ての東京タワービルが建っており、展望台への入退場口が設けられているほか、土産物屋などのテナントが入っている。
なお東京タワーは建築時に芝増上寺の墓地を一部取り壊して作った為、墓を取り壊された霊による怪奇現象が起きるという噂が一時たった。関連:恐怖スポット一覧
放送施設としての東京タワー
アンテナの配置
A: VHF アナログ放送アンテナ(NHK、民放、放送大学) B: UHF デジタル放送アンテナ(NHK、民放) C: UHF MXTVアンテナ D: VHF デジタル音声放送アンテナ E: FM放送アンテナ F: マイクロ波中継設備アンテナ
アナログ放送設備
タワー建設当初からのアナログ放送送信所はビル5階にある(一般の見学はできない)。各局の放送設備(送信機)の概要は以下のとおりである。
| 放送局名 | コールサイン | チャンネル | 出力(kW) |
|---|---|---|---|
| NHK総合 | JOAK-TV | 1 | 50 |
| NHK教育 | JOAB-TV | 3 | 50 |
| 日本テレビ | JOAX-TV | 4 | 50 |
| TBSテレビ | JORX-TV | 6 | 50 |
| フジテレビ | JOCX-TV | 8 | 50 |
| テレビ朝日 | JOEX-TV | 10 | 50 |
| テレビ東京 | JOTX-TV | 12 | 50 |
| 東京MXテレビ | JOMX-TV | 14 | 10 |
| 放送大学テレビ | JOUD-TV | 16 | 50 |
これらの放送局のアンテナは、最上部からNHK総合、同教育、TV朝日、フジテレビ、TBS、NTV、TV東京、放送大学の順で地上225mの特別展望台より上に設置されている。 但し、MXTVは開設が放送大学より後なので一段と低い場所に設置される。
| 放送局名 | コールサイン | 周波数(MHz) | 出力(kW) |
|---|---|---|---|
| InterFM | JODW-FM | 76.1 | 10 |
| 放送大学FM | JOUD-FM | 77.1 | 10 |
| TOKYO FM | JOAU-FM | 80.0 | 10 |
| J-WAVE | JOAV-FM | 81.3 | 10 |
| NHK東京FM | JOAK-FM | 82.5 | 10 |
これらの放送局のアンテナは特別展望台の直下からNHK・TFM・放送大学・JWAVEの順に、設置されている。InterFMだけは地上125mの大展望台の直上という低い位置にある。
地上デジタル放送設備
地上デジタル放送用の送信アンテナをどこに設置するか、については多摩地区、上野地区、秋葉原地区などから誘致提案が出された。しかし、サービスエリアや航空路との関係などの面でいずれも決定的ではなく、最終的に従来アナログ放送を行ってきた東京タワーの施設を拡張する形で設置されることになった。
このため、2003年(平成15)12月からの関東地区での地上デジタル放送開始に対応する以下の送信所設備が建設された。
地上デジタル放送用送信機
大展望台の直下に送信設備室を増築した。送信機は2層を使って設置されており、上階にNHKの2波分と地上デジタル音声放送の実用化試験放送用の送信機が、下階には民間放送5局分の送信機が、それぞれ設置される。なお、MXTVは単独設置、放送大学は未設置である。 送信機は、共通仕様に基づき設計された固体化水冷式で、最大出力10kWが得られる。
| 放送局名 | コールサイン | チャンネル | 出力(kW) |
|---|---|---|---|
| NHK総合 | JOAK-DTV | 27 | 10 |
| NHK教育 | JOAB-DTV | 26 | 10 |
| 日本テレビ | JOAX-DTV | 25 | 10 |
| TBSテレビ | JORX-DTV | 22 | 10 |
| フジテレビ | JOCX-DTV | 21 | 10 |
| テレビ朝日 | JOEX-DTV | 24 | 10 |
| テレビ東京 | JOTX-DTV | 23 | 10 |
| 東京MXテレビ | JOMX-DTV | 20 | 3 |
地上デジタル放送用アンテナ
特別展望台とアナログ放送用アンテナ部分の中間に直径13m、高さ12mの円筒形をしたアンテナを設置した。これは「3素子型2L双ループアンテナ5段15面4系統」といわれるもので、ループ型アンテナを構成するエレメントを10段30面に配置している。そして赤に塗装された上5段分から3波、白に塗られた下5段分から4波が送信される。 なお、デジタルラジオのアンテナは特別展望台の直下に設置されている。
テレビ中継回線設備
一般視聴者向けの放送アンテナ以外に、テレビ局は素材を遠方の取材先から演奏所に送るためのマイクロ波による中継システムを持っている。東京タワーには送られてきたマイクロ波を受信するアンテナが、FM用送信アンテナ群の直下から大展望台にかけて設置されている。これらのアンテナは遠隔操作で取材地方向に向けることができる。また、タワー自体による死角ができるので対向する2個所1組で運用される。これらアンテナで受信した電波は映像専用回線を通じて各放送局の演奏所に送られる。また、共同取材で素材を融通し合う場合があるが、ここで各局に分配できるようになっている。